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2005年06月30日

銭湯物語(3) 今どきの子どもたち

子どもたちと一緒にお風呂に入るのは、前の学校の林間学校や修学旅行で経験済みですが、初めて入った時に驚いたことがあります。それは、子どもたちのマナーについてです。

・服がたためない。
・体を洗わずにいきなり湯船に。
・シャワーを人に向けてかけたりし始める。
・お湯を平気で出しっぱなし。
・タオルを湯船に平気で入れる。
・もぐる。
・泳ぐ。
・走り回る。
・出るときに、体がぬらしたまま脱衣所へ。
・必ず落し物がある。
・その他いろいろ

高学年でこうでしたから、3年生の子どもたちは大変かもしれません。

ただ、今回のような学習の過程で、保護者のみなさんと連絡をとりつつ取り組むことで、とても大切な学習ができると考えています。できないからやらないのではなくて、できないから学習する…といったスタンスが大切なのだと考えています。

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2005年06月29日

銭湯物語(2)

おじゃまする銭湯は「松の湯」です。(浦安市猫実4丁目21-5)

「松の湯」には、校長の方から連絡をとってもらいました。平日は、16:00からなのですが、特別に子どもたちの時間に合わせてあけてくれることになりました。

松の湯までは、徒歩で行きます。帰りはバスに乗って帰ってくる予定です。

境川に沿って歩いていく予定でいますが、実はこのコースを歩くだけでも、社会科の生きた学習になります。それは、浦安の町並みがどんどん変わっていくのが目に見えてわかるコースだからです。

境川を挟む猫実と堀江地区の写真は下記のページの写真がよく撮れています。

浦安市

ディズニーランドの浦安とはまったく違う風景が写っていますね。

銭湯に関してはこんな本もみつけました。
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銭湯読本 The new life with sento
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2005年06月28日

銭湯物語(1)

来月、クラスの子どもたちと市内の銭湯に行くことになりました。実際に子どもたちと一緒にお風呂に入ってきます。

これは社会科の学習の発展で、総合的な学習の時間の授業として行います。その取り組みをほぼ同時進行でみなさんにも紹介してみたいと思っています。

千葉県浦安市は「元町」、「中町」(本校学区)、「新町」、「工業ゾーン」、「アーバンリゾートゾーン」の五つの地域で呼ぶことがあるように、それぞれの地域の様子が目に見えて違っている市です。

特に「元町」の町並みは本校学区と明らかに違いがあり、昔の浦安の面影が残っている地域です。

そこで、浦安の「元町」を知ってもらうために、まず「銭湯」に注目してみました。浦安市にはまだ数件の銭湯があり、それらはすべて「元町」に集中していて、この銭湯は、子どもたちの住む中町には見られない施設だからです。

また、温泉や健康ランドとは違って、住民の生活と共にある銭湯について、子どもたちに何かを「感じて」ほしいと思っています。

まずはこの本を購入して銭湯について研究しました。
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銭湯の謎
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2005年06月27日

10人11脚レースで6年生が市内優勝

本校の6年生チームが、市内の「10人11脚レース」に参加して、市内優勝しました。タイムは、8秒37。

今の6年生は2年前に私が担任していて、4年生でこのレースに本校として初めて参加しました。その時の様子は、下記のページにまとめてあります。

10人11脚

上記のページにも書きましたが、本校は小さい学校で、市内のいろいろな大会でなかなかいい成績を残すことができなかったので、なんとか子どもたちに自信を持たせてあげたいという思いで、2年前に取り組んだものです。

そして2年後、子どもたちは持ち前のチームワークで毎日休み時間に練習して、見事に優勝しました。

私も遠くからそっとその練習を見ていましたが、声をかけあい、励ましあって、本当によくがんばっていました。

おめでとう!

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2005年06月26日

プールでの集団ゲーム

プールでは、二人組でいろいろ楽しいことはやりますが、クラスや学年で一斉に行うゲームはあまり紹介されていないような気がします。そこで、これまで私がやってきたことをちょっと整理してみたページがあります。

プールでの集団ゲーム

かなり前に作ったページなのですが、自分で書くのもなんですが…、今読み直してみても新鮮な感じがしました。ただ、まだまだサンプルが少ない……。

プールの中で行う、集団的なゲームがありましたら、情報をお寄せください。

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2005年06月25日

地図記号の授業

昨日で、二日間のフリーデー(丸一日授業参観)が終わりました。

さて、このフリーデーの授業の中で地図記号の授業をしてみました。地図記号の授業は全国のいろいろな教師が楽しい授業を発表していますが、私も考えてみました。

下記のページにまとめてあります。よろしかったらご覧ください。

地図記号の授業

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2005年06月24日

プールが始まった!

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今日から水泳指導が始まりました。子どもたちは大喜びです。

本校は単学級学校なので、1~3年生、4~5年生が一緒にプールに入ります。

初日は、たくさんゲームをしたあとに、三つのコースにわかれて練習しました。

25m以上泳げる子は、1~3年生で、11名でした。3年生は今年の夏に、25m泳げることを目標にしてがんばってほしいと思っています。

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【絵本】ぼくらの地図旅行


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ぼくらの地図旅行
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絵本「ぼくらの地図旅行」を読み聞かせながら、地図の学習をしています。

地図をたよりに灯台まで行くチャレンジをすることになった「ぼく」たちの物語。

町並みや山道、人家の様子や人々の生活の様子が丹念に丁寧に描かれていて、挿絵を見るだけでもどんどん引き込まれていくような絵本です。

授業では、挿絵を見ながらそれを地図になおしていきました。子どもたちはとても意欲的に地図を書いていました。

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2005年06月23日

肩車で泣かれてしまった…

昨日、1年生の男の子を喜ばせてあげようと、肩車をしてあげたら、泣かれてしまいました。恐かったようです。

私はすわった状態だったのですが、1年生にしてみたら高くて恐かったのかも……。

まわりの子は、しおちゃんマンの顔が恐いからだとか、先生のくせに1年生を泣かせたなどと騒ぐので、少しへこみました。

自分のクラスの子には時々やってあげるのですが、今の子どもたちはあまり肩車の経験がないのかなあ……。

反省です。

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2005年06月22日

指導案書き直し

7月5日に予定されている社会科の校内研究授業(私が授業します)の指導案を、すべて最初から書き直すことを決意しました。

これまでの検討会で、学習指導要領に記されている社会科の目標と内容に沿った指導案ではないという意見が出されて、研究授業なので職場の合意が得られない内容で授業をするわけにはいかないと判断しました。

この二週間練ってきた内容で、自分ではけっこうおもしろいし、子どもたちも必ずのってくると思っていたので、残念です。

書き直しは締め切りが週明けなのでかなり厳しいです。でも、がんばります。

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2005年06月21日

たとえばこんな一日

7:00に出勤。この日は一番目の出勤だったので自分でアラームを解除して、まずメールチェック。日刊通信を書くのも最近はこの時間。

8:15に教室へ。読み聞かせのボランティアの方がこの時間にいらっしゃるので、子どもたちを席につかせてから再び職員室に戻って朝の職員打ち合わせ。

この日は、4ヵ月分の学級費と図工の教材費、合わせて790円を集金。1時間目の算数を終え、集金袋を持って職員室へ。

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とりあえずこの日のうちに「収入票」(その日にいくら集まったかの証拠書類。写真:右)を提出しなければならないので、休み時間を使って、小銭の計算。(写真:左)

2時間目終了後も集金事務を続けたけれど、結局この日には終わらず……。

sigoto_3.jpg また、木曜日の懇談会に、2学期の校外学習について保護者にお知らせしなければならないので、複数の業者からあがってきた見積書を検討。そして業者の決定。

再び授業を進めながら、4校時に行った理科のテストの採点と、そのテストの点数を、時間の隙間を見つけパソコンに入力。さらに、宿題にしていた漢字のノートをチェック。

放課後は、「教科領域会議」で先週の「道徳」の授業についての報告。その会議が終わってから、すぐに「学校評価委員会」に出席。校内研の指導案を次の日までに終わらせなければならないことが気にながらも、結局家に持ち帰り。木、金には、二日間のフリーデー(丸一日参観日)の準備も気になるところ。

といった感じで、一日がすぎていきました。この日はこれでもまだ余裕があった方。にもかかわらず、子どもとゆっくり話をする時間はあまり無し。明日の授業の準備をする時間もほとんど無し。

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2005年06月20日

中教審部会、教員の負担巡り議論

さすがに現場の異常事態を感じたのでしょうか。中教審の義務教育特別部会は18日、文科省の意識調査で示された教員の忙しさなどの問題について議論したようです。(日本経済新聞6月19日)

冒頭、「100ます計算」で知られる広島県尾道市立土堂小の陰山英男校長は「教員は頑張っているのに社会は評価しておらず、このままではやりがいを失ってしまう」と発言。東京都港区立三田中の藤崎武利校長も「現場の実感として1人の教員の仕事が多すぎる」と述べた。

はい、おっしゃる通りです。

同千代田区立麹町小の角田元良校長は「教員の配置を増やせば、総合学習も充実する」と述べ、教員を増やすことが必要と指摘。他の委員からも配置増を求める声が上がった。

はいはい、付け加えるならば、子どもたちの安全管理の面においても教員だけでなく、総体として学校職員を増やすことは必要です。ところが……。

これに対し、梶田叡一兵庫教育大学長は「教員の勤務状況には地域差もあり、サンプル数が少ないこの調査だけで判断するのは危険」とクギを刺した。

は~ぁ?この人はいったい何をいいたいのでしょうか?よくわかりません。

文科省の意識調査というのは、いったいどういった範囲で行われたのでしょうか。地域差が出ないような、せまい範囲で行われたの?だったらこの忙しいのに「無駄」な意識調査なんかさせるなと言いたいです。

「判断するのは危険」?
「クギを刺した」???

あなたがそうやってかっこつけてる間に、多くの教員が苦しみ、自殺者まで出てしまう状況まで生まれています。そしてその向こうに子どもたちがいることを忘れないでほしいです。

私たちはけっして「楽をしたい」「さぼりたい」と言っているわけではないのです。ただただ、子どもたちの笑顔が見たいだけなのです。

サンプル数が少ないというのだったら、自分で調べてみなさい、と言いたいです。

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2005年06月19日

【書籍】先生が壊れていく

今の時期、タイムリーな本だと思います。

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先生が壊れていく 精神科医のみた教育の危機
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~本の内容~
過重な業務に疲れて燃えつきる教師、適性がなく学校を混乱させる教師。心を病む教師を長年にわたり診察してきた精神科医の警告と提言。

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保護者の皆さんと懇親会

昨晩は、現クラスの保護者の皆さんとの懇親会でした。遅くまで楽しい時間をすごさせていただきました。

単学級なのですが…、それでも親同士の顔と名前がなかなか一致しないということでしたので、今回のような取り組みはとても有意義だったと思います。

半分以上の方が参加されましたが、夜はどうしても参加できない方もいらっしゃると思うので、さらに多様な形でこういった「会」があるといいかもしれないと思いました。

また、本校はなかなかお父さんが学校に参加するチャンスがないので、今度はお父さんとも交流してみたいと思っています。

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2005年06月18日

職員室に何が起こっているのか

教師のおかれている現状は年々厳しいものになっています。月刊「生活指導」(明治図書)7月号の「今月のメッセージ」で、齋藤修氏は次のように書いています。

今年のI市の人事異動では、退職者の数が例年の2倍以上もあり驚かされた。定年まで後2~4年残して辞めていった方が目立った。ひとつの学校から7名もの退職者が出たところもあり、40代後半の教師も数多く現場を去っていった。

そして、『多くの仲間が職場の中で孤立し、悩みを語れずに苦しんでいる』とし、

職場には自己責任の考えが深く浸透し、失敗が許されず、常に緊張感が続いている。また、それぞれが自分のことで精一杯でお互いに認め合う関係が成立しにくいのである。人は自分が大切にされず、軽く扱われているときに生きる力を失っていく。教師の共同がずたずたに切り崩され、どんなに頑張っても認められない無力感が身体全体を覆い始めていく感じがする。今、このような状況が教師であり続けることを難しくしている。

ここまで退職者が増え、中には自殺者までも出てきているということは、もう教師個人の資質の問題ではなく、教育行政の失敗であることは明らかです。

教師のみなさん、そろそろ声を出そうではありませんか。私たちは「説明責任・結果責任」のための書類作りに追われ、そんなことで評価されるのではなく子どもたち一人ひとりと向き合いたいのだと。

また、悩み、苦しんでいるのは教師だけではないという視点を持つことも大切です。長い不況の中で民間で働くみなさんは私たち以上に傷つき、悩み、苦しんでいます。そして、子育てもまた、自己責任の考えが深く浸透しています。その中で多く保護者が悩み、自分を責めています。

私たちは、保護者に現場への理解を呼びかけつつ、一方で子育ての共同を呼びかけていくことが求められているのだと思っています。

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2005年06月17日

上條晴夫氏を招いて

少し先の話になるのですが、授業づくりネットワーク理事長の上條晴夫氏を10月に浦安市教育研究会「学級経営部会」に招いてお話を聞く予定です。上條さんは本をたくさん書いているので、教師の皆さんも一度はそのうちの一冊を手に取ったことがあるのではないでしょうか。

こちらは予算があまりなくて…、しかも上條さんもとてもお忙しい方なので、おそるおそるでメールで講座を依頼してみたのですが、なんと!快く引き受けてくださいました。

上條さんの本は何冊か読んでいるのですが、お話を聞くのは初めてです。今から楽しみにしています。

上條さんの新刊本を三冊紹介します。表紙をクリックすれば、オンライン書店 boople.com(ブープル)を利用して購入できます。どうぞご利用ください。


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お笑いの世界に学ぶ教師の話術
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子どもの意欲を育てるワ-クショップ型授業50プラス  小学3・4年
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子どものやる気と集中力を引き出す授業30のコツ
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2005年06月16日

日本の教師に何が起こっているのか

長崎で、悲しくて、やりきれない事件が起こってしまいました。

報道だけでその背景を推測するのはご遺族の方をさらに傷つけてしまうのではないかと思いますので控えたいと思います。しかし長崎の過去の二つの事件以来、現場への要求と締め付けがすごかったことを聞いています。また、亡くなった場所が教室であったことや、家族へは不眠を訴えていたことなどから、やはり仕事上の悩みや「追いつめられ」があったのではないかと考えざるをえません。

私は6月1日のblogで、現場では佐世保の事件の教訓が生かされていないことを以下のように書きました。

あの事件が給食の準備中に起こったことの重大性を私たち現場の教師は感じているにもかかわらず、逆に「説明責任・結果責任」の書類作りにばかり追われてますます教師は多忙化し、「子どもの心と対話する」ことができないばかりか、その物理的な時間さえも奪われています。今、現場に必要なのは、教師を締め付けることや、「説明責任・結果責任」のための書類作りではなく、子どもたち一人ひとりとまともに向き合うことです。そして文科省・教育委員会・各学校管理職は、そのための環境づくりにこそ心をくだくべきだと考えています。二度とあのような悲しい、悲惨な事件を起こさないためにも。

さらには、6月11日には、私自身のことを以下のようにも書いています。

常に何かに追われている感じがして、夜中に目が覚めることが多いです。昨晩も二度起きてしまいました。これはマズイです。

日本の教師の多くは寡黙です。どんなに批判されても、黙々と子どもたちのために働きます。うまくいかない時には自分を責めます。そしてそれは絶対に表には出さずに一人で抱え込み、悩みます。

私たちは、私たちを追いつめているものに対して、こういった形でしかメッセージを残せないのでしょうか。悲しみと、怒りと、悔しさでいっぱいです。

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学校に「武器」があること

先日書きましたように、1~3年生の教室に「催涙スプレー」が配布されました。子どもの手の届かないところに置いてありますが、危険なものなので、子どもたちには話をしなければならないと思っています。

学校には他にも、「さすまた」もあり、職員室の、私の席の後ろをはじめ、何箇所かに設置されています。子どもを守るためとはいえ、学校に「武器」を置かなければならない時代になってしまったことが残念でなりません。

いざと言うときには、私たち教師は子どもを守るために体を張る覚悟があります。いや…、そんなかっこいいものではなく、おそらく体が自然に動いてしまうのだと思います。義務とか、責任とかの問題ではなくて、私たちは、「子どもを置いて逃げる」といった選択肢を持っていないのです。教師というのは(というよりは、大人なら誰でも)、そういうものだと思っています。

最近では山口県の高校の事件もありました。これからの時代は、外部からの不審者侵入だけでなく、こういった内部からのトラブルにも準備が必要になってきてしまいました。

そう考えると、「武器」を置くといったハードな面だけでは、子どもたちを守ることはできないのかもしれません。

そしてそれは学校だけでなく、地域まるごとのケアと取り組みが必要な時代になってきたということだと思っています。

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2005年06月15日

今日は県民の日

今日は千葉県は県民の日で休校です。ただ職員は休みではありませんので、出勤、または年次休暇、研修、出張となります。

県民の日は、千葉県が1984年(昭和59年)に人口が500万人を突破したことを記念して制定されました。確か、いくつか候補があって、「どの日にしますか?」みたいなアンケートがあったような記憶があります。さっそく調べてみると、私の記憶どおり、下記のような候補があったことがわかりました。

(1)6月15日…木更津・印旛の両県が合併し、千葉県が誕生した。(明治6年)
(2)5月7日…新治県が廃止され、下総三郡(香取・海上・匝瑳)を千葉県に、千葉から猿島郡等を茨城県に編入し、行政区画が現在の姿となった。(明治8年)
(3)4月15日…第一回知事選挙により、初代公選知事が誕生した。(明治22年)
(4)9月30日…千葉郡千葉町(現在の千葉市)に県庁舎が落成し、開庁式を行った。(明治7年)
(5)11月13日…廃藩置県後の府県統廃合により、木更津・印旛・新治の三県が誕生した。(明治4年)
(6)その他
9月12日…県の人口が500万人を突破した日。
7月8日…千葉の花『なのはな』にちなんで。
10月8日…千葉を1008と読んで。

この中から(1)番が県民のアンケートを参考にして決定されました。

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2005年06月14日

護身用催涙スプレー

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昨日、1~3年生の各教室に一本だけ配布された、子どもたちを守るための「護身用催涙スプレー」です。

どうしてクマの絵が描いてあるのかは不明。

こんなものが教室に配布されないような、地域・学校環境を、大人の責任で一日も早くつくらなければなりません。

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2005年06月13日

算数は3人で教えてます

kasakurabe_1.jpg 他の地域の保護者の皆さんからは羨ましがられるかもしれませんが、本校は全学年、3人の教師で算数を教えています。また、学年や単元によっては4人で教えることもあります。

これは、市の「少人数教育推進委員」の教師が2名配置されていることと、全学年単学級であることで、こういったことが可能になります。

(本市では、学校規模に応じて「少人数教育推進委員」がどの学校にも配置されています)

私のクラス(3年生28名)は、少人数教育推進委員の教師と、教務主任が算数の時間に入っています。

このクラスは子どもの人数が少ないこともあり、クラスを分ける(いわゆる習熟度別)よりも、一つの教室で3人で教えたほうが効果的な場合が多く、複数指導体制の授業形態をとるケースが多いです。(単元や子どもたちの状況によっては分ける場合もあります)

この日は、「かさ」の学習。最初の写真は、少人数教育推進委員の教師が、「A、B、Cのうち、どれが一番たくさん牛乳が入っていると思いますか?」という導入の発問をしているところです。

下記の写真は、ヤクルトの入れ物何杯分で水筒の「かさ」をはかっている子どもたちと、牛乳が本当に200mlなのかを確かめている子の写真です。

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2005年06月12日

地図を描く必然性

社会科の授業の指導案を書いて、全職員の前で授業をして、その日の放課後、その授業について意見を述べ合う…、というのが本校の校内研究です。筑波大付属小から講師の先生も招いて指導してもらいます。

担任全員が(と言っても6人しかいませんが)順番で行い、しおちゃんマンは今年一番目の授業者です。。

その指導案を昨日から書こうとしているのですが、どうも仕事が進みません。3年生の「地図を描く」授業なのですが……。

自分の学校のまわりと少し様子が違う地域を歩きます。その地域の様子を地図に描くのですが、子どもたちにとっての「地図を描く必然性」がなかなか生み出せないのです。

「他の地域を歩いていたら、こんな発見をしたよ」「それをぜひみんなに知らせたい」……、だから地図を描く…、というふうに持っていきたいのですが……。

う~ん、もう少し考えてみます。今日中に下書きを終わらせないと…(苦)

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2005年06月11日

常に何かに追われている

久しぶりに土日が空きました。ただこの二日間で研究授業の指導案を書くつもりです。今度の木曜日に検討会があるので。

喫茶店をハシゴして書こうかな。

常に何かに追われている感じがして、夜中に目が覚めることが多いです。昨晩も二度起きてしまいました。これはマズイです。

こういった時に、いかにして生活にアクセントをつけつつ、ストレスを解消していくのかが勝負なのですが……。

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2005年06月10日

誰もが悩んでいる

以前ある保護者の方から聞いたのですが、たとえば、今の子どもたちの課題を私がお知らせしたりすると、自分の「しつけ」を責められているように聞こえることが多いそうです。

こちらとしてはけっしてそのような意図はないわけで……、課題を提起することで、補い合えるところがあったら協力したいし、さらには保護者のみなさん同士でも協力しあえる場面も生まれてくるのではないか…、そのためにはまず情報を公開しようと思って提起しているわけです。

自分達が責められているように聞こえるのはおそらく、なんでもかんでも「家庭のしつけ」の責任にしようとしている最近の風潮のせいでしょう。

実はその前は、なんでもかんでも「学校の責任」を求めていたのですが、その反動でしょうか。最近は逆に家庭の方に矛先が向いています。家庭教育の本がたくさん売れているのは、そのことと無関係ではないのだと思います。

しかし私の考えは、どちらかに責任を求めようとすること自体がナンセンスなのです。

なぜなら、そもそも子育てや教育は、地域や学校が一体となってなされていくものだと考えているからです。それぞれが、それぞれの責任を果たしつつ、補い合えるところは補っていく、そして共同して取り組んだほうがいいことはどんどん共同していく…、そういったスタンスを持たない限り、今の子どもたちの問題や、教育の問題は解決できないのだと思っているし、現にそのようなスタンスで、地域の子育てや学校づくりがうまくいっている所がたくさんあります。

全国の保護者の皆さん、子育てに悩んでいるのはあなただけではありません。口には出さないけれど、みんながみんな悩んでいるのです。そのことを頭において、どんどん学校や地域(当面はご近所)にヘルプしてみましょう。目の前がひらけるようなことにたくさん出会えるはずです。

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2005年06月09日

将来なりたいスポーツ選手

サッカーのワールドカップ出場が決定しましたが、昨年度の日本の子どもたちへのアンケートによると、将来なりたいスポーツ選手は野球の選手で、サッカーの選手は第二位でした。

去年のプロ野球は大モメにモメた年でしたが、イチロー選手をはじめ、アメリカでプレーする選手の活躍が子どもたちに夢を与えたようです。

そして今回のサッカーのワールドカップ出場は、子どもたちにきっと夢を与えることができると思いました。(もちろん今後の活躍によりますが)

ただ、これらがすべて男の子中心であることが少し気になります。卓球やゴルフのアイちゃんブームもありますが、女の子が夢を持てる社会を、スポーツだけでなくて、いろいろなところで示してあげられればと思いました。

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2005年06月08日

「忘れ物」考

エッセイ」のコーナーに、~「忘れ物」考~という、忘れ物についてのエッセイを書いてみました。

自分が忘れ物をしてしまうと、親の責任にしてしまう今の子どもたち、そして「忘れ物」というのは個人の課題のようで、実は集団の課題でもあるということも簡単に書いてみました。

よろしかったらちょこっとのぞいてみてください。

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2005年06月07日

地図を見て探検

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社会科の学習で、千葉県浦安市美浜の探検をしました。

美浜地区は、1丁目から5丁目まであります。そのうち、4,5丁目が本校の学区で、1~3丁目が美浜南小の学区です。

1~3丁目には、4,5丁目にはない施設や建物があります。ブライトンホテルやオリエンタルホテル。銀行や若潮公園。コンビニやスーパー。また、道には小さなお地蔵さんや、変わったオブジェもたくさんありました。

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今後は、市内全体を考えながら、美浜地区とさらに様子が違う地域を探検して、地図記号の学習などをしながらそれを地図で表すところまで学習します。

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2005年06月06日

仕事をするために年休をとりたい

先日のエントリー「休むことを大切に」にrusieさんが、以下のようなコメントをくれました。

わたしは,少し前に,年休をもらって仕事をしたい,と考えてしまってから苦笑したことがあります。子供と学校でいっしょに過ごしている時間がわたしたちの仕事の一番なのに,休みをとって仕事をしたい,だなんて・・・でも,それだけ,処理しなければならない仕事がたまっていたのでした。

ちなみに「年休」というのは「年次休暇」のことで、いわゆる「有給休暇」のことです。「休みをとって仕事をしたい」というのは、まさに今の私たちの状況や思いをズバリ表現している、笑えないジョークだと思いました。

つまり、私たちの仕事は子どもたちと一緒にいること、学習・生活を指導することのはずです。にもかかわらず、それ以外の仕事がいかに多いかということです。しかもその「仕事」の内容が、「こんなことをして意味があるのか?」と首をひねることばかりなのですから、なんともやりきれない思いです。

日曜日は一日寝ていました。さすがのしおちゃんマンも、疲れがたまっているようです。

週案の時数計算もたまっているし、校内研究の指導案も書かなければならない……。目標申告書(教師評価制度の書類)についての校長面接も今週にあるようです。

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2005年06月05日

休むことを大切に

サッカーは次の北朝鮮戦に勝つか引き分ければワールドカップ出場。ただ、故障のFW高原と小野の欠場に続き、警告累積で中田英、中村、三都主の3選手が出場停止でまだまだ予断は許さないとのこと。…というふうに、日本中サッカー評論家・サポーターになって盛り上がっています。そんな中、日刊スポーツ編集委員の後藤新弥氏が小野の故障に関して興味深いエッセイを書いています。引用すると、

小野がケガをした。「なぜケガをしたか」について考える人が少ないが、キリン杯であそこまで走り回れば、全身に疲労が残っただろう。後に残るレベルの疲労だったことは、スポーツをしている人なら、体で感じたはずだ。それがケガの直接原因ではないが、背景としてどう見るか、だ。強化に関するスポーツ科学は進化したが、「休養」に関する研究がまだ遅れている。監督、医者、コンディショニングコーチ(体調管理者)とのトライアングルに関しても見直し、高い意識を持ちたい。

日本人の休養に関する意識は変わってきているとはいえ、まだまだ「がんばること」よりも「休むこと」の方が価値が低いです。「休むこと」は「さぼること」と同じ意味ではありません。「がんばる」ために「休む」のだと思います。

教員の世界では特に「休むこと」の意識が私も低いです。夜遅くまで学校に残る人は以前に比べて少なくはなりましたが、そのことを(時間外にがんばって仕事をすることを)、「がんばってるね」「えらいね」と評価する傾向があります。

運動会から陸上大会まで、本校では時間外勤務があたりまえのように続いています。このままでは誰かが倒れると思うし、実際本校では毎年だれかが体調を崩しています。小さい学校で職員数が少なくて、一人でいろいろな役をしていたり、一人が休むとみんなに迷惑をかけてしまうといったこともありますが、だったら職員数を増やすことを考えるべきです。

私たちが体調を崩すと、何よりも子どもたちに迷惑がかかってしまうのですから。

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2005年06月04日

陸上大会

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今日は市内の小学校陸上大会でした。写真は「女子1000m」の競技です。

しおちゃんマンは長距離(男子1500m、女子1000m、4,5,6年生合同)の指導をしてきましたが、選手はとてもよくがんばりました。昨日も書いたように、本校は小さな学校なので、学校対抗ではなかなかいい成績は残せませんが、練習や本番を通してたくさんのことを教えることができたと思います。

選手は男子、女子各2名でしたが、長距離の練習に参加した子6名の、初日から本番までのタイムの伸びは以下の通りです。子どもたちのがんばりがよくわかります。

男子A君(4年生) 7分34秒→6分14秒
男子B君(4年生) 8分25秒→7分42秒
男子C君(5年生) 8分07秒→6分56秒

女子Aさん(5年生) 4分17秒→4分15秒
女子Bさん(6年生) 4分13秒→3分47秒
女子Cさん(6年生) 4分23秒→3分57秒

あと、うれしかったのは、男子100mで本校の子が優勝しました。学校対抗ではいい成績が残せませんでしたが、市内でかけっこが一番速い子が本校にいるということで、子どもたちに元気を与えてくれたようです。

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2005年06月03日

明日は陸上大会

明日は市内陸上大会です。入賞者の得点制による学校対抗で行われますが、全学年単学級で市内一小さな本校は、ここ数年最下位が続いています。一昨年は得点ゼロでした。

私は長距離(男子1500m、女子1000m)の指導をしてきました。男子3名、女子3名が長距離の練習に参加しています。そのうち選手は男子2名、女子2名です。その選手のタイムも他校に比べると遅いです。。

そんな中に、4年生男子のY君がいます。本校の中でも選手には選ばれませんでしたが、毎日欠かさず練習に参加し、最初は8分台だったタイムも、7分台で走れるようになりました。

彼のように努力している子はどこかで評価してあげたいと思い、Y君の担任にがんばっている様子を報告し、誉めてあげたり保護者の方にも彼のがんばりを伝えて欲しいことをお願いしました。

長距離の4名の選手達には、自己ベストを出すことを目標にすることと、この一ヶ月一緒にがんばってきた6名全員で走る気持ちでがんばってほしいことを話しました。

学校対抗の行事になると、どうしても記録とか順位が気になってしまうのですが、よ~く、いい目をして見てみると、教えなければならないこと、教えたいことがたくさんあることに、あらためて気がつきました。

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2005年06月02日

隠し言葉の授業

道徳と国語の合体授業で、「隠し言葉」を取り上げました。次のような文です。各行の最初の文字が「隠し言葉」です。

きりははれたよ
のはらにたてば
うつくしいそら
はなはさいてる
ごはんをたべて
めんどりなけば
ねっころがろう

次に「おなかすいた」で実際に作ってみました。

おおきなぞうが
ないてるよ
かわいそうだから
すいかをあげたよ
いいかおになった
たくさんたべた

おばさん
ないてた
かきをあげたら
すいかをもらった
いそいでかえって
たべたらおいしかった

縦と横に「おなかがすいた」を並べた作品もありました。

おなかすいた
なにかちょうだい
かきがいいな
すいかもいいな
いっこにしなさい
たいへんなんだから

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2005年06月01日

佐世保の事件の教訓は

長崎・佐世保の事件から一年がたちました。この間、日本の学校教育は、二度とあのような事件が起こらないように、その教訓を生かす努力をしてきたのでしょうか。残念ながら「否」です。

あの事件が給食の準備中に起こったことの重大性を私たち現場の教師は感じているにもかかわらず、逆に「説明責任・結果責任」の書類作りにばかり追われてますます教師は多忙化し、「子どもの心と対話する」ことができないばかりか、その物理的な時間さえも奪われています。

今、現場に必要なのは、教師を締め付けることや、「説明責任・結果責任」のための書類作りではなく、子どもたち一人ひとりとまともに向き合うことです。そして文科省・教育委員会・各学校管理職は、そのための環境づくりにこそ心をくだくべきだと考えています。

二度とあのような悲しい、悲惨な事件を起こさないためにも。

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