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2005年06月05日

休むことを大切に

サッカーは次の北朝鮮戦に勝つか引き分ければワールドカップ出場。ただ、故障のFW高原と小野の欠場に続き、警告累積で中田英、中村、三都主の3選手が出場停止でまだまだ予断は許さないとのこと。…というふうに、日本中サッカー評論家・サポーターになって盛り上がっています。そんな中、日刊スポーツ編集委員の後藤新弥氏が小野の故障に関して興味深いエッセイを書いています。引用すると、

小野がケガをした。「なぜケガをしたか」について考える人が少ないが、キリン杯であそこまで走り回れば、全身に疲労が残っただろう。後に残るレベルの疲労だったことは、スポーツをしている人なら、体で感じたはずだ。それがケガの直接原因ではないが、背景としてどう見るか、だ。強化に関するスポーツ科学は進化したが、「休養」に関する研究がまだ遅れている。監督、医者、コンディショニングコーチ(体調管理者)とのトライアングルに関しても見直し、高い意識を持ちたい。

日本人の休養に関する意識は変わってきているとはいえ、まだまだ「がんばること」よりも「休むこと」の方が価値が低いです。「休むこと」は「さぼること」と同じ意味ではありません。「がんばる」ために「休む」のだと思います。

教員の世界では特に「休むこと」の意識が私も低いです。夜遅くまで学校に残る人は以前に比べて少なくはなりましたが、そのことを(時間外にがんばって仕事をすることを)、「がんばってるね」「えらいね」と評価する傾向があります。

運動会から陸上大会まで、本校では時間外勤務があたりまえのように続いています。このままでは誰かが倒れると思うし、実際本校では毎年だれかが体調を崩しています。小さい学校で職員数が少なくて、一人でいろいろな役をしていたり、一人が休むとみんなに迷惑をかけてしまうといったこともありますが、だったら職員数を増やすことを考えるべきです。

私たちが体調を崩すと、何よりも子どもたちに迷惑がかかってしまうのですから。

wrote by しおちゃんマン

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コメント

■そうですね、「休むことの価値」を共通認識していかななければならないと思いました。
休むことに罪悪感を伴わずに休めるようなシステム作りが必要ですよね。そうしなければ、顔で笑って「どんどん休んだ方がいいよ、自分の身体は自分で守らなくっちゃね」と言いながら、「あんたの尻拭いでこっちは大変なんだから、もう」こ恨み節が…と言うことに。
 そろそろ1学級1人担任制を考え直すときだとおもうのですけどね。

投稿者 princip : 2005年06月05日 16:30

> principさん

保護者のみなさんにも理解を求める必要がありますね。

そういった意味で、学校全体で「休める体制づくり」が必要だし、そのためにはどうしたらいいのかの具体的な提起も必要だと思いました。

投稿者 しおちゃんマン : 2005年06月05日 18:15

休むことは本当に大切です。忙しいとものを深く考えなくなります。忙しすぎると,次はこれ,その次はこれ,とこなすように仕事をするようになってしまいます。立ち止まって考える時間がほしいと思います。わたしは,少し前に,年休をもらって仕事をしたい,と考えてしまってから苦笑したことがあります。子供と学校でいっしょに過ごしている時間がわたしたちの仕事の一番なのに,休みをとって仕事をしたい,だなんて・・・でも,それだけ,処理しなければならない仕事がたまっていたのでした。週5日制になってから,一週間の仕事がその週の中で終わらなくなってしまいました。休みは休みで家族のこととかいろいろなことがあります。私たちが子供たちにちゃんと向き合えるように,仕事をする時間と休みとをきちんと確保してほしい。仕事をするのに時間の保障がなくなったのはいつからでしょう?

投稿者 rusie : 2005年06月05日 23:07

> rusieさん

仕事をするために年休(有給休暇)をとりたい…というのは、今の私たちの状況をズバリあらわした言葉だと思いました。

まず、世間はこのような状況を理解してくれているのかが疑問です。「民間はもっと厳しいのだから文句を言うな」と言われてしまうのがオチかもしれません。そう言われるのがわかっているから、多くの教師は黙っています。そして黙っているからり、ますます状況が悪くなり、結局そのしわ寄せは子どもたちにきていることをぜひわかっていただきたいと思っています。

私たちの仕事って、いったいなんだったのかをもう一度思い出して、声を出していきたいものです。

ちなみに、この意味のない多忙化が始まったのは、1970年代からだと記憶しています。校内暴力・いじめ・不登校問題もこの時期に話題になり、80年代から90年代には学級崩壊問題が起こります。

そして生活科と総合の導入と、五日制によって多忙化に拍車がかかりました。

さらに今後、教師評価問題が全国に広がり、このことがきっかけで、新たな問題が広がることが心配です。

投稿者 しおちゃんマン : 2005年06月05日 23:22

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