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それでも話を聞こう
市内の低学年の親子の事例。
子どもが友だちから遊びを断られて落ち込んで帰ってきたそうです。
母親はなんと声をかけてあげればいいのかわからなくて担任に相談。
……といった事例です。
今ではこういったことは珍しい話ではなくなってきました。
子どもは、遊びを断られることもあるでしょう。逆に断ることもあるでしょう。そんな中で一つひとつ、いろいろなことを経験して大きくなっていくのではないでしょうか。
しかし、子ども自身が悩み、そして考える前に、親の方が先に不安になってしまう。そして、なんと声をかけていいのかわからなくなってしまう……。
ひと昔前なら、お母さんたちは地域の井戸端会議の中で「そんなこと、よくあるわよ。気にしない、気にしない」といった会話の中でその不安が解消されていったのかもしれません。しかし今はそういった場が少なくなりつつあるし、親もまた、誰に相談したらいいのかわからなくなっているというのが現実です。
そんな時学校は、「最近の親は、本当に困ったものだ」「こんなので、子育を続けていけるのだろうか」などといわないで、それでも話を聞くべきではないかと考えています。
教師も孤独の中で一人で悩みを抱えています。そして親もまた同じ状況ではないかと思うわけです。
だとしたら、その親の孤独や不安にしっかりと向き合いつつ、逆にこちらからも悩みを打ち明け、子育ての共同的な関係をつくっていくべきだと思います。
話を聞いて、「心配しなくて大丈夫ですよ」と声をかけていきたいものです。
wrote by しおちゃんマン
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