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2006年02月05日

ヒンギス完敗

第23回東レパン・パシフィック・オープンテニスは、ロシアのデメンティエワがヒンギスをストレートでくだし、初優勝しました。

 ヒンギス     2 0
 デメンティエワ 6 6

第一セットのスタートは、ボクシングのノーガードの打ち合いのようなゲームでした。終わってから考えると、ヒンギスにとってこのノーガードの打ち合いが相手を調子づかせてしまった要因になりました。

デメンティエワのような強打の選手は「当たりの日」ってあるんですよね。つまりなんでも入ってしまう日。

まさにこの日がそんな日で、デメンティエワは何を打ってもすごいボールが入ってしまう。なにしろ、セカンドサービスの方を強く打っても入ってしまうのですから……。

そのうち強打だけでなく、ドロップショットやアングルのフォアボレー、おまけに相手の頭をこすロビングまで入ってしまう…、まさに手のつけられない状態。

ヒンギスは、それを技でかわせばいいものを、まともに打ち合って自分のリズムを崩してしまいました。時おりネットに出るも、イージーなボレーをミスしてしまいます。

ヒンギスが繰り返しミスしていたボレーミスですが、二つ原因が考えられます。

一つ目は、いわゆる試合勘の問題。大きな試合に慣れていないと、イージーなボレーをする時にどうしてもボールよりも先に相手のコートを見てしまうんです。流れが読めないからです。

慣れていると、相手のコートをチラッと見なくても決められることや、逆にもう一球返ってくることなどの流れが見えるわけです。その流れが見えないからついついチラッと相手のコートを見てしまってミス。

二つ目は、よく私もよく言われたのですが、靴一足分、前につめていないこと。これは昨日のシャラポワ戦の疲れなのか、それともネットプレーに対する不安がまだあって靴一足分ネットにつめられなかったのか……。

第一セット後半から、サービスダッシュでリズムを変えようと試みましたが、もともとサーブ弱いと言われているヒンギスですので、思うようにリズムを変えることはできません。なにしろファーストサーブがまったく入りません。

これはおそらく昨日の疲れから腕が上がらずラケットが重く感じていたからではないでしょうか。その証拠にヒンギスは第一セット第8ゲームからラケットを交換したのをしおちゃんマンは見逃しませんでした。(笑)。

おそらく少し軽めのラケツトに変えたか、または重さはかわらなくても、気分を変えたかのいずれかだと思います。

第二セットに入っても流れは変わらず、ヒンギスの集中力も切れて、一ゲームも取れずに完敗。

デメンティエワは、このテニスがずっと続けられれば、ナンバーワンの選手になれるでしょう。とにかくすごかった。

さて、ヒンギスにとってこの大会の意味は?

それはこれからの彼女の活躍で答えを出してくれると思います。今日は完敗でも、以前とは一味ちがったテニスを見せてくれることは間違いありません。

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シャラポワVSヒンギス

テニス界が注目の新旧女王の戦い。

セットポイント2-0でマルチナ・ヒンギスに軍配が上がりました。

 マリア・シャラポワ  3  1
 マルチナ・ヒンギス 6  6

いやいや、ヒンギスは強かったです。

正直言いまして、しおちゃんマンはシャラポワの勝ちを予想していたのです。

3年間のブランクは、いかにヒンギスとはいえ、試合勘の面で厳しいのではないかと。そんなしおちゃんマンの予想は見事にはずれてしまいました。

この試合は、完全にサーブの安定感の差が出た感じがします。ヒンギスは、ファーストサーブが安定していたので、常にストロークで先手が打てていました。

報道では「打っても打っても返ってくる粘りのストローク」などと表現されていましたが、しおちゃんマンが見たところによると、ヒンギスは単に返していただけではないんですね。

しおちゃんマンは、ヒンギスは、短いボールを見せ球にして、深く弾むボールを上手に使っていたとみました。

シャラポアは長身ですので、短くて弾まないボールが苦手なのです。

しかしだからといって、ヒンギスはそれを決め球には使っていませんでした。

時々、短くてスライスのかかった弾まないボールを打ちます。そんなボールが苦手なシャラポアは、それに対応するために意識が前に……。

そんな時、スピンのかかった、高くはねて伸びるボールを深く打つと、シャラポアは体重が後ろに残った無理な体勢で打ち返すしかなかったようです。

それを繰り返すうちに、シャラポワはリズムやフォームが崩れてしまいました。

もちろん、ヒンギスがそれができたのは、ファーストサーブが安定し、常に先手がうてていたからだと思います。

今日は決勝ですが、もしヒンギスが負けても、この大会は彼女にとって復活の大会となることは誰も否定しないでしょう。

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「要支援教員」という名づけ

中日新聞によると、

愛知県教育委員会が教員の指導力を調査した結果、「支援が必要」とされた教員が、名古屋市を除く県内の公立小中高校などに百八十人いることが分かった。県教委はこれら要支援教員に学校現場での研修などを行い、資質の向上を図る方針。

とのこと。その基準は、

要支援教員の基準は
(1)指導力の問題などで、十年間で四回以上異動
(2)担任を過去三年間持たされていない
(3)毎年、複数の保護者から苦情が寄せられる
(4)不適切な指導で問題になることが多い
(5)子どもや保護者、同僚とのトラブルが絶えない-などとした。

だそうです。すごくあいまいな基準だとは思いませんか?たとえば、「保護者からの苦情」とは何か…、「同僚とのトラブル」とは何か…とか。

要支援教員に指定された教員は、学校や市町村教委、県教育事務所が連携して研修計画を作成し、校内研修などを行い、改善が見られない場合は、指導力不足教員の研修受講などの方策を検討するということでした。

さて…、どうして、「指導力不足教員」だとか、「要支援教員」だとかの「名づけ」をするのかなあ…、といつも思います。特に今回はそうですね。

そんな名づけをしなくても校内の中で支援し、必要ならば研修をすればいいと思いませんか?

名づけをする理由は、レッテルを貼るためなんでしょう。または、名づけをされてしまうことへのプレッシャーを与えるためなのだと思います。昔から、他分野でもよく使われていた手ですね。

教師は、そんな地域の中では、何も言えなくなります。

[しおちゃんマンの関係記事]

教師の意見表明権を守る年に(06/1/1)

懲戒処分の指針(06/1/22)

トリノ出場選手はブログ禁止?(06/1/25)

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