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2005年10月25日

意外に知られていないこと

給与引き下げの件では、しおチャンマン的には、給与は下がっても頑張れるけど、教師の働く環境はもう「無理」の限界を超えているということです。

逆に言えば、このままの仕事環境で、いくら給料を上げてくれるといっても、そんなことはいいから…まず職員定数を増やしたり、施設設備を充実させたり、そういったことをしてほしいと言うでしょう。

さて、教師の仕事の仕方として意外に知られていないことがたくさんあります。

一つは、我々も給食費を払っているということ。当然知られているのだと思ったら、初めて聞いた、という人が多いことに驚いたことがあります。

もう一つは、今回の給与引き下げの話題に関係しているのですが、私たちはタイムカードではなくて、出勤簿に印鑑を毎日押しているということです。教員以外で知っている人は、もしかしたら少ないのかもしれない……。

ということで、私たちは「残業」という概念がそもそもないのであります。

wrote by しおちゃんマン

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トラックバック時刻: 2005年10月25日 00:35

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トラックバック時刻: 2005年10月25日 06:34

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トラックバック時刻: 2005年10月25日 23:10

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トラックバック時刻: 2005年10月26日 23:49

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トラックバック時刻: 2005年10月26日 23:50

コメント

本当にそうですよね。
出勤簿などと言う前近代的なやり方でやっている。新聞の記事にあったように、メモリーをパソコンに差し込むとそれがタイムカードになっている会社もあるくらいなのですから。

以前の記事にトラックバックさせていただきました。

投稿者 princip : 2005年10月25日 06:36

>教師の働く環境はもう「無理」の限界を超えている・・・

本当にそのとおりではないかと思います。

どうして日本は、少子化現象に歯止めがかからないのか・・・・。
それは、この国が子供を育てにくい環境にあるからです。

今回の教員給与引下げの件にしても、別のところでは、小児科医(この方たちの働く環境も劣悪であるため。)の減少にしても、子供たちにかかわる職業の環境が悪くなれば、そのまま子供たちを育てる環境も悪くなる。そうすると、安心して子供を産み、育てることができなくなるから、子供は当然減ってゆく。(なにしろ、子供を育てていくには多くの人の助けなしには、ありえまセンから・・・。)

本当に少子化をどうにかしたいのなら、子供たちにかかわることに関して、国は、お金や人手を削ってはいけないのです。

どうしてこんな簡単なこともわからないのか。
・・・あまりの想像力のなさに、愕然とするばかりです。

子供を持つ親の一人として、このことを強く思います・・・。

投稿者 びろみマン。 : 2005年10月25日 08:58

 少子化だから、じゃなくて、少子高齢化だから、です。財源の確保が難しくなったから支出を減らして行く、ということで。教師が生き残っても日本丸が沈んだらお終いでしょ。教師だけでなくあらゆる公務員の引き下げが始まっているのはそういうことで。
 我々親がやることは、子どもの教育は学校にだけ頼らないということです。また、塾にだけ頼るのも良いとは言えません。私たちが子どもの頃のように「子どもの教育は家庭以外の○○にお任せ」していると日本丸は沈没します。
 私たち親は程度の高い教育を受けて来たわけですから、子どもたちの親教師になりえると思います。

投稿者 Y : 2005年10月25日 11:13

ひろみマンさんのご意見に賛成です。より良い社会にするためには子供たちへの生活、教育環境の改善が必要だと思います。子供たちを本当の意味でよりよく育てていかなければいけないのでは、と思います。
教育は親がやればよいというご意見もあるようですが、子供は必ずしも親に恵まれているわけではないのです。だからこそ公教育はしっかりしなければいけないのだと思います。そして大人である私たちが自分の家庭の子供だけでなく、いろいろな子供たちにとって手本となる人間でなければならないと思います。

投稿者 アキティ : 2005年10月25日 23:14

えっ?
先生も給食費払ってたの?
本当に知らなかった。
てっきり、公費で払っているのかと思ってました。やっぱり知らないことが多いですね。こういった小さいことから分かり合う、知り合うことから始めることが大切だと思いました。

投稿者 ヤンママ : 2005年10月25日 23:53

PTA会費も払っていますよ。自分の子どもの学校のPTA会費と私の学校のPTA会費と主人の勤め先のPTA会費と払っているわけです。ときどきPTA会員になりたくなーい,なんて思っちゃいますね。PTAの仕事もけっこうあるものですから。夜の会議があっても,夕食代も出ないし,超過勤務手当もでませんからねえ。

投稿者 rusie : 2005年10月27日 00:09

民間企業人(対公務員)をなんと思っていますか?全く世間知らずの先生ですね。教諭の大変さは理解できますが、どこでも一緒と思います。

投稿者 なんだ : 2005年10月28日 01:07

>なんださんへ
本当に教師の大変さを理解してるの?私は民間企業で働いてから教師になったけど、大変さは一緒じゃないね。大変さの種類が違うんですよ。教師を世間知らずと言う前に、もう少しお互いの大変さを理解しながら、わかりあうことが大切だと思うよ。

投稿者 カッシー05 : 2005年10月28日 06:04

私は、去年から教師を始めましたが、本当に若い教師は世間知らずが多い!!頭でっかちが多いですね。常識をしらないよ。

投稿者 イチゴ : 2005年10月30日 21:45

修学旅行の費用も払ってないと思ってる人いますよね。

投稿者 Moose : 2005年10月30日 23:08

ここで言い争うのではなく、相互理解が大事。
何故、「先生も給食費払ってたの?」って驚かれるのかを教師は理解しましょう。
いまや、公立の教師は特権階級のように思われているのかもしれませんよ。

投稿者 : 2005年11月26日 11:34

>principさん
情報を管理するのに、最近はアナログ方式が見直されてきていますね。また逆に戻るのかなあ……。

>びろみマン。さん
教育や福祉にお金をかけない国は危ないと思ってます。目の前のことも大切ですが、未来はもっと大切だと思うので。

>Y さん
まずは無駄遣いを減らしてほしいですね。最近はそこにかなりメスが入ってきたようですが。

>アキティさん
最近は民間の不祥事が目立ちますね。公的に取り組むことをもう一度見直したほうがいいと思っています。

>ヤンママさん
そういった小さなことからわかりあうことが大切かもしれませんね。

> rusieさん
PTAの問題は難しいですねえ。いろいろな課題が山積していると思いつつ、どこから手をつけていいのかわからない状態です。いずれこのブログでも論議していきましょう。

>なんださん
少なくとも私は民間の方たちを世間知らずだとは思っていませんし、そんな場面に遭遇してもそういった言い方はしないようにしているんですよ。まずわかりあおうと思っています。

>カッシー05さん
カッシー05さんはすぐに熱くなるので(笑)。おっしゃるとおりまずはわかりあうこと。そのために私たちができることを考えていきましょうね。

> Moose さん
はい、本校では、教師分はいくら、ということも含めて会計報告を出していますので、そのことについては理解してもらっているようです。

>Anonymousさん
学校があまりにも閉鎖的しすぎたことと、教師も「上からものを言う態度」が続いてきたのではないでしょうか。これからはもっと真摯に子どもたちや保護者のみなさんと向き合う必要があると思っています。

投稿者 しおちゃんマン : 2005年11月26日 12:12

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