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キモイと言いながら関わってくる子どもたち
最近注目しているカッシー05さんの「教師だ!文句あるか!」のblogに、以下のような文章がありました。
廊下で高学年の女子と偶然に目があったとたん、
「キモイ」
と言われたので、腹がたって、走って追いかけたら、教頭に
「廊下は、走らないように!」
と叱られた。
最近は、「キモカワイイ」というのが流行ってるんだぞ!と言ってやりたかったのに。
「キモイ」というのは、「気持ち悪い」の若者言語ですが、小学生が教師に向かってこういった言葉を発する時って、「気持ち悪いぞ」という意味のほかに、「自分に関わってほしい」といった信号としてとらえることも大切だと考えています。だから、たとえば私がそう言われたとしてもあまり気にならないのです。
しかし、かげで「あの先生、キモイよね」と言われているのなら別です。正面きってキモイと言ってくれるのとはまた意味が違ってきますね。
したがって、カッシー05さんのケースの場合、ユーモアたっぷりに走って追いかけて教頭先生に叱られてしまった、ということは、この場での子どもとの関係性づくりにおいては、ある意味マルだったと考えています。(あくまでも「ある意味」ですが……)おそらく、この女の子達は、キャーッと喜んで逃げていったのではないでしょうか。
しかし一方で、言葉の指導をすることは大切だと考えています。特に小学生は流行している言葉を意味もわからず使っているケースが多いからです。またそのことによって仲間を傷つけてしまっていることも少なくありません。私も調子にのって、こういった失敗をしてしまうこともあるくらいですから、子どもたちならなおさらです。
最近気になっているのは、「ハードゲイ」という言葉を低学年の子どもたちまでもが、意味もわからず連発していることです。さて、どうしたものかと考えています。
wrote by しおちゃんマン
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トラックバック時刻: 2005年10月23日 12:08
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コメント
流行しているコトバって、『くっだらない度』が高いものほど刺激的&魅力的(?)で、子供たちからしてみれば、もう、なにしろ一刻も早く、場所も人も選ばず、そしてダレよりも多く、使ってみたくてしょうがない・・・といった感じなのでしょうか。
その気持ちはわからなくもないんですが・・・(私自身、オトナのくせに『くっだらない』大好きなんデス。)
『くっだらない』流行語を、子供たちに使うなって言ったって、それはなかなかムリな注文なのかもしれませんが、やはり、ソレも『使いよう』で、ユーモアになるのか、それとも人を傷つけるだけの暴言になるのか、時と場合にもよること・・・などはキチンと教えてあげないといけないんじゃないか・・と思います。
(ハードゲイはどうかと思いますけどね。(笑)最近は、HGって言ってますよね。よりソフト。)
投稿者 びろみマン。 : 2005年10月19日 08:18
>言葉の指導をすることは大切だと考えています。
同感です。先生や親が子どもたちと一緒になって悪い言葉を使っていると、それを子どもたちは「先生やパパやママも使う事を肯定している」と受け止めてしまう危険を感じます。気をつけて欲しいと思います。
投稿者 Y : 2005年10月19日 09:38
しおちゃんマンさん、こんにちは。
大人になっても、時と場、また、相手や言い方によって、言葉で他人を傷つけてしまう場面が沢山あります。傷つけたことに気づかない場合もあります。特に流行り言葉は難しいです。
(私は教師ではないので、大勢の子供と触れる機会はそんなにないのですが)子供の前では使わぬと決めてみても、うっかり言っちゃう、
聞かれると詰まる、誤魔化す現状。普段使っているコミュニケーション言葉と同様、流行語についても、自分の中での定義(使う指針のようなもの)を普段からもつように心がけてはいるのですが。
投稿者 クララ : 2005年10月19日 10:32
こんにちは。
(ここではあえて、「若者言葉」と「日本語」を分けて書きます。)
確かに、若者言葉の、日本語での意味を理解していて使っているのではなく、ただ他人に流されるまま、テレビなどに流されるままに使うのは問題だと思います。
やはり、 日本語 という言葉を我々は大切にしなければならないと思います。そして、教師は正しい日本語を指導するべきではないかと思います。
投稿者 中教委 : 2005年10月19日 18:29
■びろみマンさん
言葉は、コミュニケーションをとるための基本的なものですかにね。私自身の反省も含めて、きちんと指導していきたいと考えています。
■Yさん
おっしゃるとおりです。私も反省することしきりです。
■クララさん
私たちももっと言葉に敏感にならなければなりませんね。
投稿者 しおちゃんマン : 2005年10月19日 18:31
■ 中教委さん
はい、正しい日本語を指導することは大切ですね。同時に、子どもや若者のコミュニケーションのあり方にも目を向けたいと思ってます。
投稿者 しおちゃんマン : 2005年10月20日 18:09
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