【本】夜回り先生
「非行」と向き合う親たちの会のWebを主催しています。その掲示板では、子どもの「非行」で悩む親たちが集い、心からしぼりだすような語り合いが展開されています。そしてこの語り合いそのものが、現代の日本の社会へのメッセージになっていると考えています。
そんな関係から、いつかこの本を読んでみたいと思いつつ、今日まで読めませんでした。やっと本日購入し、書店からの帰りの喫茶店で一気に読みました。
読んでみて、まず水谷先生の生きざまに驚くと共に、「この人は悲しいくらい本気で生きている」と感じました。この本のテーマ・キーワードは「いいんだよ」だと思うのですが、逆に水谷先生にその言葉をかけてあげたい思いにかられました。しかしその瞬間、そんな言葉をかける資格は自分にないことに気付いて恥ずかしくなりました。水谷先生の行為・行動には賛否両論あるかと思います。しかしその「本気」には誰も意見できないのではないでしょうか。
私は同じ教師としてここまで本気で生きているでしょうか?同じことをするということではなくて、その「本気さ」を問わなければなりません。常にどこかで妥協しながらごまかしたり逃げたり、そんな繰り返しのような気がしました。
残りの教師生活を「本気」で生きていけるのか自分自身に問い直された本でした。
wrote by しおちゃんマン
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» 『夜回り先生』と日本社会のヒエラルキーのこと from ニッポン提言
いつかはこのことをコラムに書かなくてはと思っていたのですが、テーマが重くて考え [続きを読む]
トラックバック時刻: 2004年10月14日 14:24
コメント
しおちゃんマンさん、あめあがりでは、お世話になっております。
水谷先生も凄いと思いますが、あれだけの先生は、いないと思います(よくは、私も知りませんが)
いいでは、無いですか?自分の出来る範囲で 未来の子ども達に接する仕事ができるなんて とても素敵ですよ。
これからも、「ザ教室」なども含めてがんばって 下さい。決して 無理しないで。
しおちゃんマンさんに 面倒みてもらっている子どもたちは、少なくても幸せです。
もっと、先生みたいな方が沢山増えればと思います。
投稿者 わか : 2004年09月23日 18:24
わかさん、あめあがりの掲示板ではお世話になっています。
私は時々、教師には向いていなかったと考えてしまうことがあります。特に最近は失敗ばかりで落ち込むことが多いです。
教師の場合、自分の失敗は自分だけの問題ではおさまりません。しかも、その子の一生の問題にまで発展してしまうことさえあります。
日々、そんなプレッシャーを感じることが増えてきました。そしてそのたびにいろいろな人に励まされています。
結局退職までその繰り返しなのかもしれません。
「本気で生きること」をテーマにしてがんばってみます。
投稿者 しおちゃんマン : 2004年09月23日 20:18
おはようございます。
昨日,数週間前に録画したおいたNHKの「夜回り」先生の特集番組を見ました。泣けてきました。自分は教師として何をやっているのだろうと思いました。
生活指導主任をしたいたころ,『さらば哀しみのドラック』を読みました。学校が池袋の駅前だったので,すぐ目の前にそんな子ども達がいることに驚きました。
もう一度,自分の仕事を見直してみます。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kokoro/yomawari/news/20040907org00m100137000c.html
によると,高校を辞職なさったようですね。
投稿者 m-asai : 2004年09月25日 05:38
リストカットがやめれないんですけど、どうすればいいですか?[
返事下さい
投稿者 森田 彩 : 2010年06月25日 13:09
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