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岩手にて
昨晩から岩手に来ています。岩手では場所を移動して二つの講座をやる予定。
参加者はあまり多くないようなので、対話形式の学習会ができるような気がします。もともと上から目線での講座は好きではないので、いい学習会ができそうな気がします。
今の現場の課題はなんなのでしょうか?
一つは、子どもの側に立った授業や生活指導が出来なくなってきていること。原因は、国の教員統制が厳しくなり、上が決めたことに従順に動くことが「優秀な教師」として評価されること。そして、説明責任のための多忙化により、アイデアあふれる授業や指導を生み出す余裕が教師になくなってきていること。
二つ目は、子育ての自己責任・自己負担が強いられる中で、保護者もまた追いつめられ、「理不尽」と思われるような要求が学校に対してつきつけられることが多くなり、保護者と教師が手を結んでの教育・子育てが難しくなってきていること。
三つ目が、ここ数年で、若い人たちがどんどん採用されるようになり、30代の教師が極端に少ない中、40代・50代の教師と、20代の教師との共同が大きなテーマになってきていること。
四つ目が、地域格差、学校間格差、さらには最近では「貧困」の問題も広がり、教育を受ける権利さえも奪われかねない状況が生まれてきていること。
五つ目が、こういった教育の問題を、学校・教師の質の問題としてのみとらえ、教育環境(学級定数の引き下げや教員増の取り組み)にはまったく手をつけようとしない国の方針。
これらの課題に対して、現場の私たちはどのように向き合えばいいのでしょうか?
そんな話をしてこようと思っています。
wrote by しおちゃんマン
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コメント
私は、パートタイム(9時から12時までなど)で働く人との協力体制作りも課題だと考えています。
うちだけかもしれませんが、正規採用を押さえ、そういったパートタイムの人ばかり採用しています。連携がとれず、一緒にいるのは週に何時間かの授業中だけという場合も多いです。そのため、意思の疎通が図れず、難しい関係になっていることも多いように思います。
七星来人さん、コメントありがとうございました。
本市では、そういったケースはありませんが、少人数教育推進委員の講師や、特別支援の講師の市職の職員がいます。さらにはカウンセラーの方もいますね。
今は職場に様々な立場の職員がいますので、おつしゃる通り、そういった人たちともコミュニケーションをとりながら、一緒になって子どもと接していくことが大切かもしれません。
投稿者 しおちゃんマン : 2007年09月29日 23:58
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