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2007年02月10日

進学先調査

進学先調査におわれています。

「おわれている」という表現を使ったのは、以前よりもこの調査が大変になってきているからです。定期的に教育委員会から調査が来るのですが、直前になるまでわからないというのが、現実です。こういった状況の中で、教育委員会としては、中学校の学級数がなかなかつかめないこと、そしてそれに合わせた教師の採用や人事異動がなかなか確定できないことなどで苦労していると思います。

その原因の一つは、学区がほぼ自由化になっているので、どこの公立中学に行くのか、直前まで悩む子が増えてきていること。

もう一つは、うちのクラスではそうでもないのですが、最近は私立受験の結果を保護者の方も子どもたちも話してくれない傾向があることがあげられます。正式な調査用紙を保護者宛に配布し、それが返ってきて、やっと結果がわかるといった状況です。

小学校の教師なんかに、いちいち受験の結果を報告する必要はないという気持ちもわかりますが、それではあまりにも水くさいだろうと感じるのは私だけでしょうか。

確かに、以前に比べて、調査書等を小学校の教師が書くことは少なくなりましたが、心配して「どうだったの?」と聞いても、「なんで先生に言わなきゃならないの?」と真顔で言われるとかなりショックです。まあ、子どもたちとそういった関係を結べなかった我々が悪いと言われてしまえばそれまでなのですが……。

しかし、受験のストレスを教室で発散し、それを必死に受けとめながら励ましてきた私たちのこの一年間はなんだったのだろうと、日本の多くの公立小学校6年生の担任は感じているのではないでしょうか。

私たちの仕事はこういったむくわれないことの連続です。言い換えれば、すぐにむくわれることを期待してはいけないのではないかと最近思います。もしかしたら、何十年もたってから、子どもたちの意識できない部分で、そっとむくわれているのかもしれないのです。

そういった意味で、教師の年度ごとの評価制度がいかにむなしいものなのかが、わかると思います。

wrote by しおちゃんマン

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