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2006年01月24日

「うなぎ文」と「こんにゃく文」

国語の主語と述語をどのように教えようかと教材研究していると、「うなぎ文」と「こんにゃく文」という言葉に出会いました。

高校時代、教えてもらったような記憶がかすかにあるのです。

しかしそれはなぜか、国語の授業ではなくて、英語の授業だったような気がするのです。

ということで、あらためて調べてみると、

●うなぎ文
「ぼくはウナギだ」

たとえば、食堂でウナギを食べようとして、「僕はウナギだ」と言ったとします。

「我輩は猫である」は「I am a cat」ですが、この場合の「僕はウナギだ」は「I am an eel」という意味ではありませんね。つまりこの場合は、「僕はウナギにする」という意味です。

日本語の場合、このように述語を省略しても意味が通じる(通じてしまう)場合があるわけです。

●こんにゃく文
「こんにゃくは太らない」

英語にすると、Konnyaku does not grow fat.

これでは、こんにゃくが太ったりやせたりするみたいになってしまいますね。

しかしこの場合はもちろん、「こんにゃくは、食べても太らない」という意味です。

英語の授業で教わったような記憶があるのは、きっと日本語と英語の違いについての学習の時に、英語の先生が雑談的に話してくれたのを覚えていたのかもしれません。

wrote by しおちゃんマン

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コメント

対象が小学校3年か6年か。
述語、述部のようなことを教えるのは大変ですね。「うなぎだ」は、「ウナギを食べることに決めた」の意味だね、のように教えるのかしら。

投稿者 高橋りう司 : 2006年01月24日 09:02

> 高橋りう司さん
コメントありがとうございました。3年生にはここまで教える必要はないと思うのですが、教師はここまで知っておく必要があると思うんです。教えなくても教師が知っていることで、教え方に幅がひろがるのではないかなと…。

投稿者 しおちゃんマン : 2006年01月24日 22:43

はじめまして、文系の大学生100です。
ちょうど今、一般教養の言語学レポートのためにうなぎ文を調べているところです(笑)
面白いですよね、うなぎ文。
「は」と「が」の違いでこんなに違うとは。
英語でこの「トピック的表現」をするには、
talking about that,とかになるんでしょうか。
私は大学に入って初めてその存在を知ったのですが、もっと小さいうちに知ってたら、もっとおもしろかっただろうな、と思います。
こういうのを他にも考えてきなさい、て宿題が出たら、熱中してしまいそうなくらい。
是非生徒さんにも教えてあげてくださいね。
頑張ってください! おじゃましました♪

投稿者 100 : 2006年01月27日 00:37

> 100 さん
コメントありがとうございました。
ちまたでは英語の方が話題になっていますが、そのことが逆に日本語を見直してみようという風潮にもなっていて、おもしろい時代になってきたと感じています。研究、がんばってくださいね。

投稿者 しおちゃんマン : 2006年01月27日 07:29

こんにちは。日本語に関心があるので、うなぎ文とこんにゃく文のはなし、とても勉強になりました。ただ、「こんにゃくはふとらない」と言うとすれば、こんにゃく is not fattening.という言い方が一般だと思います。

投稿者 日向清人 : 2006年02月14日 10:39

> 日向清人さん
コメントありがとうございました。

>>こんにゃく is not fattening.という言い方が一般だと思います。

そうでしたか。f(^^;;汗

そっちの方はまったく苦手でして…。

ありがとうございました。m(_ _)mペコッ

投稿者 しおちゃんマン : 2006年02月15日 22:41

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