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学習指導の外注化
学校と塾の連携というテーマで、学習指導の外注化が予想以上に広がっているようです。
asahi.comによると、高校や中学だけでなく小学校でも行われていることが報道されていました。
江東区立八名川小では昨年度から高学年の算数の正規授業で塾の先生が教える。中小塾の団体「全国学習塾協会」からの派遣。主に三つの習熟度別授業で1クラスを任されている。年間の算数の授業のうち半分近い。
習熟度別授業は、その多くの場合、教室が一つ増えるケースが多いです。
たとえば、2クラスの学年の場合、習熟度別にその時間だけ3クラスに編成します。つまり、少人数教育としても機能させようというわけです。
となると教師がもう一人必要です。
しかし文科省はこうした習熟度別の授業や少人数教育をやりなさいと言っているわりには、教師の数を増やしてくれません。なにしろ、義務教育費国庫負担金8千5百億円の削減ですからね。
となると、学校側としては、区のお金を使って塾の先生を派遣してもらったほうが安上がりということになるわけです。しかも、塾の先生だと、学力向上の期待に応えることもできるということなのでしょう。
塾の先生にも、すばらしい指導力を発揮する方がいらっしゃいます。
ただ「塾の先生の起用=学力向上」とは必ずしもならないのですね。残念ながら。
今後はその指導内容や方法、そして子どもとの関係、さらには職員との関係のあり方も含めて十分検討していく必要があると考えています。
ちなみに、私が勤務している市では、少人数教育を推進するために、市が学校規模に合わせて講師を常勤で配置しています。
コメント (19) /トラックバック (3) /wrote by しおちゃんマン