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【本】アルファブロガー
アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから
「アルファブロガー」とは、ネットでの世論形成に大きな影響力を持っているようなパワーブロガーを指すそうです。この本では、日本で「アルファブロガー」と呼ばれている11人のインタビューが掲載されています。
しおちゃんマンは、「これからのインターネットはどこへ向かうのか」というテーマでの、山本一郎氏の発言に注目しました。
一つは、ブログはピークを超えて普及期に入っているということ。検索エンジン経由での「一見さん」の比率が高くなるにつれてトラックバックの送り合いのようなものが薄れてきているということです。
さらには、ブログは動画や画像に対する親和性が低いことがわかってきたので、テキストを読み解くリテラシーの高い人しか読み手にならない状況も広がってきており、結局は特定の定番サイトだけが発展する世界になっていくのではないかというシナリオを提起しています。
二つ目に注目したのは、コミュニケーションツールとしてのインターネットは、今後確実に規制・制限されていくだろうということです。
このような見通しの中で、一つは我々自身のリテラシーをどうやって構築していくのかという問題…、つまり価値ある情報かそうでないのかを見分ける力を構築していくことを考えなければならないということです。
そして、我々が「インターネットをどういう状態にしなくてはならないのか」ということをどれだけ多く自問するかが大切であるということでした。
さてここで、「教師がブログを書く」という意味について考えなければならないと感じはじめています。
教師であるという立場から、ここに書かれていることはすでに自主規制・自主制限している内容です。つまり、ここまでは書けるけどこれ以上は書けないということがたくさんあるわけです。特にこのブログは私自身の本名が明記されているブログですからなおさらです。
だとしたらば「教師のブログ」というのは、知らず知らずのうちに読み手により高いリテラシーを要求してしまっているのかもしれないと思いました。
wrote by しおちゃんマン
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コメント
「教師がブログを書くこと」についてとても考えさせられています。匿名を名乗ってもやはりブログをアップする時は公開ということを前提に考えている方が多いと思います。
インターネットがブログ時代に入って、さらに誰もが発信、交信できるようになった感はありますが、規制されるのかなあ。
現場から当たり障りのない声ばかりでは…と考えてしまいました。
投稿者 mobi : 2005年11月19日 21:17
どうも、ダメ教員一号です。
本当に「教員」のブログというのは、自分で言うのもなんですが、冷や冷やします(^^ゞ
ダメ教員は、自分のダメネタばかりを書くようになったのも、やはり、色々と問題があると怖いからです‥
本当は、いいたいことは一杯あるのですがね‥
「学校」「保護者」「生徒」‥
涙を呑んで、書かないように、最大限気を使っています!!
投稿者 ダメ教員一号 : 2005年11月20日 00:11
はじめまして♪ TBありがとうございました。
とても興味深く読ませていただきました~。
価値があるかそうでないかを見分けるとき、わたしの場合は、匿名かどうかを1つの基準にしています。
しっかりとした情報を提供していくのであれば、名前を公表するのは当然の責任ですね♪ それは職業の問題ではないと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします☆
投稿者 はなまるライター : 2005年11月20日 08:44
> mobiさん
まず、教師の発信から規制されていくだろうというのが、しおちゃんマンの悲観的なシナリオです。数年後には、教師の覆面会議みたいなブログばかりになってしまうかもしれません。
>ダメ教員一号さん
ダメ教員一号さんのブログは、すごく知的な読みが要求されるのだと思ってます(笑い…でも本気)。あの楽しい文章のうらを読み取るのが、しおちゃんマンの楽しみの一つになってます。(Tシャツは、フリーサイズということだけど、180センチ、80キロのしおちゃんマンでも着られる?)
>はなまるライターさん
規制されるとしたらまず教師から…という予感がしてならないのです。そうならなければ…と思うのですが……。今後ともよろしくお願いいたします。
投稿者 しおちゃんマン : 2005年11月20日 11:04
>読み手に高いリテラシー・・・
なるほど。
私も都内の教師である身分は明かしても、名前は明かさないと決めています。
(そういった意味で、しおちゃんマンさんはすごい!と思って読むようになりました。)
しかし、ネット文化ができたときから、ネカマのように、あるいはチャット文化のように、「なりすまし」のようなペルソナを抱えてきたのがこの世界の常。
いろいろ規制はあっても、続く物は続くし、その読みは変化・進化はしても、最後にその発信についての「真の読み」は残るものだと私は楽観しています。
投稿者 yo : 2005年11月21日 02:26
>yoさん
事実に誠実な情報を発信していきたいですね。そのことが私たちのネット活動の基本にしたいと思っています。
投稿者 しおちゃんマン : 2005年11月21日 18:00
カメレスですいません。
「事実に誠実」ですか。私にはまだまだ難しい課題です。
私のブログは感情的なエントリーが多いからです。
反省はしつつ、気長に、気楽に、そして誠実にを目指して努力していきたいです。
いつか、しおちゃんマンさんのように、実名さえ公表し、堂々と書くブロガーになる日も来るのかもしれません。
投稿者 yo : 2005年11月22日 23:41
>yoさん
「事実」というのは、書き手の本当の思い…、という意味もあるから、自分自身の感情を素直に書くことでいいんじゃないかと思いますよ。がんばりましょうね。(^^)
投稿者 しおちゃんマン : 2005年11月23日 08:17
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