学力と体
運動会の練習が連日続いています。この時期になっていつも思うのは、学力と体の関係についてです。
たとえば、子どもたちが校庭に座っている状態から「立ちなさい」という指示を出したとします。その時に、スッと立てること、デレデレッと立つ子、またはいつまでも地面にいたずら書きをしていて立たなかったり、隣の人とおしゃべりをしていて立てなかったりする子がいるわけです。この差って、絶対に「学力」と関わっていると思うのですが、意外にこの視点で学力が語られていません。
これは考えようによっては、当然のことでして、たとえば「ノートを開いて問題をとく」という作業一つを考えても、すぐにとりかかれる子と、なかなかとりかかれない子とではどうしても差がついてしまいます。
しかしこれらは、今まではかなりの部分で、教師の指導でカバーできるものだったのです。つまり話している人の方をしっかりと見て、集中してすぐに行動できるようにすることは、教師の集団的な指導でできるようになったものなのです。
ところが最近の子どもたちは、教師の集団的な指導だけではなかなかこういったことが身についてくれません。これはおそらく、体と発達の問題もあるのでははないかと考えています。
長い時間集中するためには、気持ちの問題だけでなく、それに耐えられる…、たとえば、骨や筋肉の問題もあるのだと思います。
気持ちは充実していても体が動かない子ども…、自分の体を素早くコントロールし、制御することができない子ども…、そんな子どもが増えてきてしまっているような気がしてなりません。
wrote by しおちゃんマン
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トラックバック時刻: 2005年05月14日 23:42
コメント
学力と体力の関係については、すごく納得しました。最近特に、どうやったら集中してくれるんだろうと考えていました。集中しないのではなくて集中できない体なのですね。ほんとにひとりひとり声をかけないと、なかなか指示が通らないのも関係があるんですね。そういえば、話の聞けない子は運動面でもしんどいかもしれません。そう考えて対応を考えると違った方法が見えてくるかもしれません。
投稿者 ゆきんこ : 2005年05月14日 22:01
>ゆきんこさん
学力というのは、結局は生きる力にならなければならないと考えています。
テストの問題を解くだけの力であってはならないのでしょうね。
そして「テストの問題を解く」のにも、机上の訓練だけではダメなんだと思っています。
投稿者 しおちゃんマン : 2005年05月15日 18:42
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