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2005年02月20日

エレベーターでの悲哀

 しおちゃんマンはエレベーターのあるマンションに住んでいますが、時々、そこに住んでいる子どもと二人っきりでエレベーターにのる場面にでくわします。ところがそのとたん、その子はサッと降りてしまうのです。

 おそらく学校で「エレベーターには、知らない大人と二人でのらないこと!」といった指導がなされているのだと思います。しかし、エレベーターに残された私としては、なんとも言えない寂しいというか、悲しいというか、恥ずかしさというか、そんな思いになってしまいます。

 しおちゃんマンは夫婦共稼ぎで昼間はいなくて、息子も大きくなって独立して家を出ていますから、ご近所づきあいがほとんどできません。ということで、そのマンションに住む子どもたちにとっては、「知らないおじさん」「アブナイおじさん」なのだと思います。

 「知っている」というのは、顔を見たことがあるとか、あいさつをしたことがあるとか、そんなことではないのだと思います。何をしていて、どんな人で、話しかけるとどんな反応をしてくれて…、といったことが「わかっている」ということだと思います。

 そういった意味で、昔の日本のご近所づきあいはそういったことがわかっていたのかもしれません。ゆえに、昼間は鍵をかける習慣がなかったというのもうなづけるのです。

 地域での「つながり」がなくなって(うすくなって)しまった中で、今では誰もが「不審者」になってしまいました。

 また、ご近所でのトラブルも、自分達で解決したり、中にはいって仲裁してくれる人がいなくなったので、すぐに裁判で解決、といったことも増えてきました。

 そろそろこういったことに歯止めをかけるような地域の再生問題を考えなければならないのかもしれません。

wrote by しおちゃんマン

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トラックバック時刻: 2005年02月20日 19:17

コメント

ああ!
久しぶりに笑わせていただきました・・!
ぶっそうな世の中になり、悲しいですね。

私も仕事柄、校門前で、ちらしを配る時は、とても白い目見られます。
まず、学校に挨拶し、名刺を渡して、その上で、「パトロールも兼ねて立たせていただきます!」と言って、パトロールの腕章をするほどです・・。

投稿者 YUMI : 2005年02月20日 19:12

最近お家の方と会うたびに、イヤな世の中になったという話になります。ついこの間まで「不審者情報」というのが毎日のように学校に流れてきて、そのたびに子ども達に「知らない人に近づかない」「一人で歩かない」「知らない人に声をかけられても安易に応対しない」と言って聞かせるよう指導が入ります。でも、そのたびに「世の中悪い人ばかりじゃないけどね・・・」と言い訳みたいにつけたします。片方で「あいさつをしよう」「助け合い」なんて言いながら、子ども達に「疑うこと」を教えなければいけないつらさを思います。不審者を出さない世の中をつくることのほうが大事なんだけど、それが一番大変だし・・・・。困りました。

投稿者 ゆきんこ : 2005年02月27日 23:12

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