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「ゆとり教育」なんて存在したの?
「学力低下」が話題になり、「ゆとり教育」を見直す動きがあるようです。しかしここで疑問。
この間(かん)、本当に「ゆとり教育」なんか存在したのでしょうか?
五日制になり、土曜日が休みになったように見えますが、そこに習い事(スポーツも含む)や塾などが入り込んできました。
一方、学校では、土曜日の分の授業時間数を確保するために平日の時間数を増やさなければなりませんでした。授業時数を減らすほど学習内容が減らなかったからです。
それで、学校によっては、6校時を増やした所が多く、子どもたちの放課後はますます「ゆとりのない」ものになっていきました。
さらに、総合的な学習が正式に時間割の中に組み込まれ、パソコンや英語、環境や福祉等々の学習が増えました。
そしてこの総合的な学習は、その準備が大変で(校外に出たり、社会人の方を招いたり)、その準備の時間に子どもも教師も追われることになりました。
ということで、この間(かん)の現場は、「ゆとり教育」ではなくて、子どもにとっても教師にとっても、そして親にとっても「ゆとりのない教育」だったのです。
したがって、もし「学力低下」の問題があるとするならば、「ゆとり教育」だったからではなくて、上記のような「ゆとりのない教育」が問題だったのだと思っています。
コメント (2) /トラックバック (5) /wrote by しおちゃんマン