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合同学校訪問の授業
県と市の教育委員会の合同学校訪問の授業が終わりました。授業はまず、左の写真を見て、どんなメッセージが伝わってくるのかを学習。そしてこういった一枚の写真だけで、いろいろなメッセージが伝えられることを学習。
次に、そのことを生かして、今度は自分達でテーマを決めて、写真を撮ってみることをみんなで決定する。という授業で、総合的な学習の授業でした。
この写真は、スマトラ沖地震・津波で8歳の自分の息子を失ったインドの男性が、その息子の手をとって泣いている写真です。
しおちゃんマンは、この写真を見たときに、とても大きなショックを受けました。それで子どもたちにもそのままこの写真をぶつけてみようと思ったのです。
指導案を県の教育委員会に送ったところ、そこでは、「これは3年生にはむずかしいのではないか」という意見がほとんどだったそうです。
ところが授業では、私が「もう次にいきたいから、ストップして」とお願いするほど、どんどん子どもたちから意見が出ていたので、指導主事さんもびっくりしていました。
「この写真は私たちに何を伝えたかったのでしょう」という発問に対して、子どもたちはそれぞれの意見を出していました。悲しさ、悔しさ、恐ろしさ、復興協力の呼びかけ…、そういったメッセージを子どもたちの自身の言葉で発言していました。
中でもびっくりしたのが、「写っていない人の気持ちも伝わってくる」という意見です。子どもたちってすごい…と思いました。
次の時間は、今度は子どもたちが、いろいろなメッセージを伝えるために写真を撮ることになっています。
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3歳女児餓死事件から(埼玉)
先日、以下のような悲しい事件が報道されました。
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埼玉県所沢市で3歳の女児が餓死しているのが見つかり、所沢署は24日、十分な食事を与えずに女児を死亡させたとして、母親の同市東新井町、派遣社員花彌(はなや)美沙(20)、同居の無職清原雄一(23)の両容疑者を殺人の疑いで逮捕した。
調べでは、2人は22日正午ごろ、花彌容疑者の長女樹莉ちゃんが栄養失調の状態であることを知りながら十分な食事を与えず、死亡させた疑い。2人は22日午前にパチンコに出かけ、午後8時ごろに帰宅したところ、樹莉ちゃんが息をしてなかったため、119番通報した。救急隊員が駆けつけたが、すでに死亡していたという。(中略)
樹莉ちゃんは離婚した夫との子供といい、清原容疑者とは昨年4月から同居していた。2人は容疑を認めており、花彌容疑者は調べに対し、「2人の生活に子供がじゃまになった」と話しているという。(01/24 21:37)
-----↑ここまで↑-----
「じゃま」だから、意図的に食事を与えなかったのか。それとも育て方が「わからなかった」のか……。
私は、最近の事件は、当事者の世界しか見えてこないところに特徴があると感じています。つまり、彼らの親や地域……、そういったものがまったく見えてこないのです。
このことは、逆に言えば、私達のまわりにこういった「つながり」があり、それを大切にした生活があれば、こういった悲しい事件が起きなくてすむのかもしれません。
日本の子育ては、いつの頃からか「ひとりぼっち」で「自分の家庭だけで」育てる形が出来てしまいました。このことをもう一度考え直していく時期なのかもしれません。
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