« 2008年06月11日 | メイン | 2008年06月13日 »

2008年06月12日

高学年の子どもたち

高学年の子どもたちの指導が難しいと言われる時代が再びきました。

「学級崩壊の時代再び」と以前書きましたが、残念ながらその通りの状況だと考えています。

今の学級崩壊は、比較的早い時期にくるのが特徴です。たとえば、5月とか6月。ちょうど今の時期です。

はじめから担任を教師として認めていない報告もあります。もう最初から馬鹿にしていたりして、侮辱した言葉を平気であびせてきます。これは男子・女子問わずです。

それに対して、教師がいくら強く指導しても、最近は子どもはヘコミません。特に受験で毎日競争させられ、しぼられている子どもにとっては、学校の教師の説教など、なんとも思わないのです。

その上、塾は塾で、「学校の先生の言うことなど聞く必要なし」「友情など今は捨てろ」と平気で子どもたちに指導しているようで、学校の教師はたまったものではありません。(すべての進学塾ではありませんが、これは残念ながら事実です)

一方で、不況が続く中、子どもたちをとりまく家庭環境も年々厳しくなってきています。たとえば、宿泊学習で、お金が払えないという理由で不参加を申し出るとケースをここ数年耳にしています。生活基盤が脆弱な子どもたちは、心に不安があるので、自分の居場所を求めつつ、悪い方向に進んでしまうケースもあります。そういった子が教室で、指導を拒否することもたくさんあるわけです。

しかし、「学級崩壊」は、子どもたちの「荒れ」ではありません。担任と子どもたちの関係性が崩壊してしまうことなのです。

だとしたら、どうして担任は、子どもたちの発信してくる信号を上手に受け止められなくなってきたのかを考える必要があります。

そして、どうして、子どもたちの行為・言動の裏側をさぐってみることに興味をなくしてしまったのかこそを考えてみる必要があるのだと考えています。

実践・教育相談はゲストブックにどうぞ。

コメント (3) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン