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2008年04月30日

子どもとの呼吸・目線

月刊「生活指導」誌の原稿の中で、以下のような、ちょっと今まで気がつかなかったことについて触れてみました。それは、子どもとの「呼吸」の問題です。

私は個人的にこれを『目線の先取り』とも言っています。実は、誰にも言ってはいないのです。どっかの講座に呼ばれた時にちょっと口走ったかもしれません。

たとえば、子どもたちが指示をしてほしい時、または評価してほしい時に、スッと、一瞬ではあるがこちらに目線をおくる瞬間があるのです。その目線を感じたとき、私は「子どもたちと呼吸が合った」という表現をします。教師はその「呼吸」を見逃してはいけないのではないかと思うわけです。

やがて、その目線が送られてくるより一瞬早く指示と評価がおくれるようになります。つまり「目線の先取り」です。そうなった時に指示と評価が子どもたちに、リズム良く、そしてスッキリと伝わっていくのです。

実は、自分では気がついていないだけで、多くの教師はこれができるのです。そして失礼なのですが、社会人講師(外部から専門的な知識を持っているという理由で学校に教えにきてくれる人)の方たちは、これができない人が多いのです。

ただ、最近の若い人たちにはこれができない人が多くなってきました。自分の呼吸で、しかも上からの呼吸・目線で子どもたちに接している人が多いことが気になっています。

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