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日本風卒業式文化
日本の卒業式は独特だと思います。外国の人たちにはなかなか理解できない部分 (特に物音ひとつたててはいけないという厳粛な雰囲気が理解できないようです) が多いようです。儀式的行事であることを学習指導要領に明記されてから、ますますそういった雰囲気が強くなってきました。それを仮に「日本風卒業式文化」と呼んでもいいかもしれません。
日本の学校の卒業式なのだから、日本らしさを大いに出してもいいとは思います。しかし、こまかな作法を見ていくと、指導している教師や、やらされている子どもたち自身が理解できていないことが多いような気がします。
また、その文化内容が全国共通かと言えば、意外にそんなことはないのです。
たとえば、教師の服装、子どもたちや保護者の服装、入退場の子どもの歩き方、卒業証書の渡し方・もらい方、会場装飾のきまりごと、来賓のすわる位置、壇上にあがる時の作法、エトセトラ……。こういったことが地域によってバラパラであることを私は知っています
。
どうせバラバラなんだから、雰囲気も含めて、それぞれの学校独自の方法を創造すればいいと思うのですが、なぜかそれは許されていません。つまりわれわれは、全国共通であるという幻想にひきづられながら、それぞれの学校独自の文化を生み出せないでいるわけです。
もしかしたら、このように独自の文化を生み出せないことこそが「日本風」なのかもしれないと思ったりもしています。
そして、「お上(おかみ)」が守ろうとしているのは、日本の文化ではなく、実は「上からの指示に素直に従うこと」だけだということも、このことでわかってくるのです。
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wrote by しおちゃんマン
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コメント
おはようございます。
卒業式。昨年うちの娘、息子それぞれ中、小学校を卒業しました。娘は、中学に3年間行かなかったので、中学の配慮で校長室で卒業証書をもらいました。6年生だった息子は、証書をもらう時にどう動いたら良いか覚えるのが嫌で、間違ったら恥をかくと思い込んでしまい校長室で1人でもらいたいと、卒業式の日まで悩んでいました。おなかが痛いとか体の不調を訴えました。息子には多動があります。
儀式の練習の硬い雰囲気、先生の指導がとても鬼のような顔で、ヒステリックで、それもいやがって、余計に息子の多動がひどくなりました。卒業式の日息子は思い通り校長室で証書をもらいました。担任の先生が、息子が欠席すると思って心配していたらしく、息子の顔を見たときに泣いていました。みんなの思いが、色々あった卒業式でした。
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