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さわらぬ神にたたりなし
最近の子は(もしかしたら大人も)、「強い力には従うが、弱くて正しい力には従わない」といった傾向があるような気がします。ゆえに、「それはおかしい」「あんなことをしてはいけない」と思っていても、それを口に出せなかったり、時には同調したポーズをとってしまったりします。そして最終的には、無関心ということに落ち着くようです。
先日、地元の喫茶店で仕事をしていたら、父親と息子(話の内容からおそらく6年生)が二人で私の後ろの席にすわりました。そこで、いじめについていろいろ話をしていたのですが、
子「いじめはたくさんあるよ」
父「その時はどうしてるんだ?」
子「何もしない。何もしないのが一番。あたらぬ神に罰はなしって言うだろ」
父「………」
それを言うなら、『さわらぬ神にたたりなし(または、参らぬ仏に罰は当たらぬ) 』だろ!と、心の中で強くつっこみを入れながら、どうしてこの父親は何も言わないのかが疑問でした。
ところで、「さわらぬ神にたたりなし」というのは、本当に「無関心が一番」という意味で使われていたのでしょうか?そこで調べてみると……、
「さわらぬ神にたたりなし」というのは、神様を信仰しないと、利益がない代わりにたたりもない…、という意味で、つまり、無関心をではいけない、つまらない、というまったく逆な意味で使われていたような気がするのです
今の時代ほど、子ども、おとな一人ひとりの小さな勇気が求められている時代はないのかもしれません。
コメント (2) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン