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2007年01月24日

教師、生き方を語れず

 最近、自分の生き方…、みたいなことを語る教師が少なくなったことを聞きました。

 原因はまず、社会の価値観が多様化し、一人の教師が自分の生き方を語ることに対して自信がなくなってしまったことがあげられます。下手なことを言ったりすると保護者から「それはおかしい」「そんなことは子どもに言わないでほしい」と言われることに対して過剰に警戒してしまう傾向があるということだと思います。

 二つ目は、そのことと関連して、上からのしめつけがあります。「何も言うな」とは言わないまでも、下手なことを言って保護者から批判を受けることのないように、といったことはたくさんあるようです。

 そんなこんなで、教師と子どもたちとの、人としての「出会い」がなくなってしまった気がしてしかたがありません。

 「先生の言っていることはおかしい」と思ったとしても、それなりに熱く語る教師に対して信頼が持てた関係が以前はあったような気がします。

 教師は教師である前に一人の人間です。その「人間」を子どもたちにぶつけないで、どうして教師として子どもの前に立てるのかと、私などは考えてしまうのです。

 完璧でなくてもいい。子どもたちに教師自身が「自分」をぶつけることで、私たちは初めて教師になっていくのではないでしょうか。少なくとも、私が影響を受けた教師は、みんな、そんな生き方をしていたような気がします。

コメント (2) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン