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2006年12月27日

教師の名札

 本校でも教師が名札をつけています。首からぶら下げるカードみたいなやつです。そこに名前が書かれた紙がはさまっているだけです。ただ、前任校でそのカードの角が子どもの目に入ったことがあって、それ以来なかなかつける気がしません。

 本校は大規模校なので教師の名前を他の学年の子にもわかるためと、保護者や業者との見分けをつけるために特に必要だということでした。

 ただ、私のような「子ども接近・チョッカイ出し型教師」は、気になって(邪魔に感じて)しかたがないのです。それに今では、低学年の子も「あっ、しおちゃんマンだ!」と言ってくれるので、本名は知らなくても存在は知られているようなので、もういらないのではないかと思ってしまいます。

 ただ、子どもたちにも名札をつけるようにと言っている手前、気がついたらつける(ぶら下げる)ようにはしています。

 今に、子どもたちだけでなくて、教師の名札調べ(ちゃんとつけているかどうか)も始まるでしょうね。名札じゃなくても、細かな仕事ぶりのチェックが厳しくなります。いや、すでにそういった学校が増えてきていることも事実です。

 ・通勤時の服装、髪型
 ・職員室に入ったときのあいさつ
 ・出勤簿の押印
 ・机の上(中)の整理状況
 ・提出物の提出状況
 ・クラスの子の遅刻の人数
 ・クラスの子の名札忘れの人数
 ・職員会議での発言内容
 ・板書の文字
 エトセトラ……。

 これらがすべて教員評定の資料にされるでしょう。教室にカメラがつけられる日も近いかもしれません。

 そんなことは民間では当たり前、という方が多いと思います。しかし学校ではこれをやってはいけないのです。学校はこういった形での教師評価はなじまないのです。

 なぜなのでしょうか。

 その理由については、このブログでもずっと書き続けてきたのであらためて書きませんが、あえて一言で書くとすると、

「教師が管理されると、教師は子どもを管理するしかなくなるから」

 その管理の中で、子どもたちの事情や、本当の思いや願いが見えなくなってくるということです。

 なお、誤解のないように付け加えますが、一人ひとりの教師を放任し、勝手にやらせるのがいいと言っているわけではありません。教育は集団的な営みですから、教師間の共同と、そのための話し合いが大切だということです。それは今回のこととは別な話題になりますので、機会がありましたら詳しく書いてみます。

wrote by しおちゃんマン

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コメント

去年わたしの学校でも教師も名札をつけるよう校長が提案しました。職員が反対するのにPTAに不審者対策として提案し押し切りました。

保護者の皆さんは職員が納得していないことは知っています。そのため学校に対する不信感を強めてしまいました。私は子どもたちの名札についても個人情報をぶらさけて歩いているようなものだから考えた方がいいと主張しています。

無理矢理導入した職員の名札は職員同士の関係にも不信感を生んでいます。全く付けない人とときどき付ける人がでてきているのです。ごりおししたことがうんだマイナスです。そのうちみんな入れ替わるからと計算した校長の計算が許せません。こんな事を続けていたら学校のモラルは確実にダメになります。

管理職になる人物には人並み以上の人格が求められますが私の県ではそうなっていません。残念です。

投稿者 kanegon [TypeKey Profile Page] : 2006年12月28日 18:15

>kanegonさん
 結局は、管理職がどちらを向いて仕事をしているのか、ということですね。子どもたちや職員の方を向いている管理職は、こんなことはしない。

 地域によってその(職員の名札の)必要性は変わってくると思います。だからこそ、職員や保護者の声こそを大切にして学校運営をしてほしいものですね。

投稿者 しおちゃんマン [TypeKey Profile Page] : 2006年12月28日 19:39

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