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2006年10月19日

修学旅行を終えて

二泊三日の修学旅行が終わりました。

ほとんどの子どもたちにとってはきっと思い出に残る行事になったと思います。

が…、教師としての自分にとってはどうだったのかと、この二泊三日を振り返っているところです。

今年度の修学旅行は、ある意味、今年度前期の、自分の教師としての通知票のつもりでのぞみました。ふたをあけてみると、5段階で「2」の評価だったと思っています。

私たちは修学旅行で観光サービスを提供しているわけではありません。こういった行事を通して、子どもたちを育てたいと考え、のぞんでいます。

しかしこの三日間を振り返ると、いったい自分は何をしに行ったのかわからなくなっています。そしてそんなことを考えれば考えるほど、むなしさと疲れを感じます。

そしてその結果、子どもの気持ちを傷つけ、逆に子どもたちから傷つけられ、そんなことのくりかえしのような三日間。4月からこの日までいったい何を教えてきたのかという自己嫌悪。こんな思いになるのは、何度か6年生を修学旅行に連れて行っていますが、初めてのことです。

結論を述べれば、子どもたちの、あまりにも自分中心の発言や行動、それにともなうルール違反に振り回された感じがしています。

もしかしたらルール違反は今の子どもたちにとっては「悪」ではないのかもしれません。それは一種の「思想」と言い換えてもいいのかもしれません。

「なぜそんなことをするのか」と問うたとします。今の子どもたちは即座に「なにがいけないのか」「誰にも迷惑をかけていない」と不思議そうな顔をしたり、即座に言い訳?(ウソも含む)を返したりしてきます。

子どもたちの名誉のために念のために付け加えると、本校の子どもたちが特別悪いわけではないのです。これは全国的に子どもたちの持つ価値観も変わってきているということだと思います。そしてそれに自分自身がついていけなくなってきているのかもしれません。

それでも、子どもたちが無事に、楽しくすごすことができたのは、他の3人の担任教師や、補助で引率してくれた先生方の力に負うところが大きかったです。学年主任として本当に申し訳ない気持ちです。

さて、なぜ「2」をつけて、「1」をつけなかったかということですが、やっぱり子どもたちの笑顔に救われたということです。また、他のクラスとでしたが、男子と一緒にお風呂に入ったことも楽しかった。そしてこの時期の日光はやっぱりすてきです。久しぶりに旬の紅葉を見ることができました。

さて…、教師がいじめただの、逆に教師がいじめられただのの報道が続いています。

いつから学校が、子どもを傷つけ、逆に教師が傷つけられるものに変質してしまったのでしょうか。

修学旅行を終えて、ふとそんな寂しくて悔しくて、そしてむなしい気持ちになっています。

のだめカンタービレ特集

ドラマ原作本

wrote by しおちゃんマン

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