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2006年06月17日

学級崩壊過去最多(埼玉)

埼玉県の調査で、学級崩壊状態の教室が過去最多になったと報道されました。(6月9日朝刊毎日新聞)

報道では、97校112学級となっていますが、私の予想ではもっと多いのではないかと考えています。全国的に見るとその割合はさらに増えるでしょう。それほど子どもたちの状況、学校現場の状況は深刻です。

さて、今回の調査では「学級崩壊」を次のように定義したそうです。

2~3週間以上にわたり「学級担任が通常の手法で問題解決できない状況」が続いたケースを対象とした。
「一部の児童の私語や出歩きなどの問題行動が集団にまん延していく傾向がある」(同室)という。

そして報道では、その原因をあいかわらず教師(だけ)においています。

担任教諭の経験年数は1~5年が32人と最も多いが、31年以上が26人、26~30年以上も25人と多数を占めた。同室は「ベテラン教諭の旧来の厳格な指導が、児童に受け入れられないのでは」とみている。

この調査で行くと、私などは「旧来の厳格な指導が、児童に受け入れられない」世代に入るのかも。

学級崩壊の発生後、70校が市町村教委に非常勤講師の配置を申請したほか、複数教諭での指導▽校長らによる見回り▽臨時保護者会――など、全学校が何らかの対策を取っていると回答した。

複数担任制については、賛成です。

また、保護者会を開くことにも賛成ですが、もっとフランクに話し合いができる関係をつくることと、特定の子どもの責任にならないようにすることが大切だと考えています。

校長が見回ることはいいとは思うのですが、問題は「何を見回っているのか」ということですね。担任と一緒になって子どもたちを指導していこうというスタンスであれば、大いに賛成します。

一方、学級の定数引き下げにも取り組んでほしい。私の学年は4クラスとも36名ですが、あと10名少なければ、学習指導、生活指導、共に丁寧な指導ができると感じています。

同室は「早期の対応が重要」として、教職員向けの研修や指導主事の派遣など、対策を強化し減少に努めたいとしている。

これはやらない方がいいです。説明責任としての取り組みはもう必要ありません。それでなくても我々は研修漬けで疲れ切っていますから。

もっと具体的に、先にも述べたように、教師の数を増やして複数担任制にするとか、学級定数を下げるとかの取り組みをしてほしいです。

子どもたちの状況は、40人学級で授業が成立していた状況とはガラッと変わっていることを、「上」の方も早く認識してほしいものです。

コメント (4) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン