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「かわいそう」という考え方
先日ユニセフの学習をしましたが、食べ物や水がなかったり、地雷で大変な思いをしている人々や子どもたちのお話を聞きました。
重いかめをかついで何キロも往復する小さい女の子のお話も聞きました。
子どもたちはそんなお話を聞いて「かわいそう」という感想を持ちます。
生きる権利を奪われた子どもたちに対して、その課題を考えなければならないのは正しいと思うし、3年生の子どもたちなので「かわいそう」という感想を持つのはいいと思うのですが、私たち大人の立場としてはそれで「良し」とするのはちょっと足りないかなと思っています。
たとえば……、確か黒柳さんのお話だったと思うのですが(記憶が定かではありません)、水を求めて歩いていた子どもたちが小さな井戸をみつけたときに、大きな子どもたちが、
「小さい子が先」
と叫んでいたというお話です。
水がほしいのは大きな子でも同じ。
しかしそんな状況にありながらも小さい子のことを思いやる気持ちに心をうたれたというお話だったと思います。
そう考えると、日本の子どもたちと比べて、「かわいそう」なのはどっちだろう?と考えてしまうわけです。
豊かに見える日本の子どもたちの心は、本当に豊かになっているのでしょうか。
人として何か大切なものを日本の子どもたちは失っていないでしょうか。
ということで、「かわいそう」という感想には、高学年になったら、もう一歩深く考えてほしいと思ったしだいです。
コメント (4) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン