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2006年01月13日

「ストレーター」発想

全生研の仲間であり、フリー教育研究者の浅野誠氏は、月刊誌「生活指導」(2月号)の中で教師の生き方について、

教師の道一直線でいくことが肯定的に受けとめられ、途中でやめることは「挫折」のように受けとめられやすい。

と指摘。そしてさらには、

このことは、私がこのところいいつづけている「ストレーター」発想に共振しやすく、子どもに対してもそうしたことを期待するメッセージをひそませやすい。だから、フリーターとかニートとかを、社会的風潮と同じように、思わず否定的にとらえてしまう傾向をもっているともいえよう。教師という存在自体が歴史的に「モデル」的役割をになわされてきたことに加えて、大半の教師が「モデル」としての教師一直線的な発想のなかに生きているためであろうか。

なるほどと思う。

「とても停年まで続けられそうにない」と多くの教師が思いながらも、結局多くの教師は停年まで働いている。

まず教師自身が自分の生き方の幅を豊かに持ちたいと思った。

wrote by しおちゃんマン

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前回「なんだかなぁ〜」の続きです。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年01月14日 21:18

コメント

自分の生き方の幅を豊かに持つこと。
私もとても大切に思っています。

教師になったころには人間的にとても魅力的だった先輩教師がたくさんいたのに、いまはほとんどいません。

自分自身はそれなりに頑張っているつもりですが、気づいて見たら学校の外に目を向ける先生が急激に少なくなっているような気がします。

世の中の急激な動きに対して多くの先生方は新しいものに積極的に取り組んでいくよりは今までの自分の殻の中に閉じこもろうとする人が多く見られます。

ブログというものを利用して元気いっぱいの先生方から勇気と元気をもらって私なりに頑張ろうと思っています。

よろしくお願いします。(*^-^*)

投稿者 よしべえ主夫 : 2006年01月13日 03:48

>まず教師自身が自分の生き方の幅を豊かに持ちたいと思った。

かなりの歳になってから教員になってはみたものの、このこことは難しいテーマですね。(もちろん未来の問題ですが)
意外に気付かないうちに、ネットもブログも教育関係のものばかり見るような生活になってしまってました。意識するということが大切ですね。

投稿者 yo : 2006年01月13日 20:26

 公務員の場合は一度辞めると簡単には正規職員に復帰できないですよね。だから定年まで続けようというのは仕方がないと思います。そして、そういう公立学校を利用するのはあくまでも親なのだから、嫌ならば利用しなければいいわけで。
 そう考えると、フリーターとかニートとかを否定した教育を親が子供にしたい場合は最適の教育施設となるので、それはそれでいいことだと思いますよ。

投稿者 Y : 2006年01月13日 21:36

>よしべえ主夫さん
私たちの仕事は、自分の殻に閉じこもるようにしくまれてしまっているような気がしてしかたがありません。そのことにいかに気がつくかが大切だと思いました。

>yoさん
教育というのは、本来外に開いていくものでなければならないと思っています。そういった意味で、私たちはもっと外に目を向けていかなければなりませんね。

>Yさん
ニートやフリーターに限らず、学校はもっと将来の行き方に幅があることを教えることが大切だと考えています。学歴にこだわってより高い理想を持つことも正解、逆に学校にこだわらず自らいろいろな道を選択していくことも正解であることも教えていけたらいいなあと思っています。

投稿者 しおちゃんマン : 2006年01月14日 09:48

>まず教師自身が自分の生き方の幅を豊かに持ちたいと思った。
同感です。いかに自分が一個人として魅力ある人間として生きていられるか、を永遠のテーマとしてセンセをやっております。とても難しいですけれどね。
「ニート」ということで思い出したことがあったので、勝手ながらトラックバックさせてもらいました。でも、何故か2回トラックバックしてしまいました。始めの方が間違いなようです。よければ削除してくださいませ。すみません。どうぞよろしくお願いします。

投稿者 Be honest : 2006年01月14日 21:27

>学校はもっと将来の行き方に幅があることを教えることが大切だと考えています。
 うわ。塩崎さんが追いつめられているわけが分かりました。小学生くらいで「大人の生き方の幅」を教えるのは早いと思います。まずはその子がまっすぐに大きく伸びていけるように教育するのが大事だと思いますよ。

投稿者 Y : 2006年01月14日 22:28

>honestさん
トラックバックありがとうございました。
まずは、自分自身の生き方としてどうするかという問題なんですね。むずかしいです。

>Yさん

>>うわ。塩崎さんが追いつめられているわけ
>>が分かりました。

別に私は追いつめられていませんが…??

>>小学生くらいで「大人の生き方の幅」を教
>>えるのは早いと思います。

私は「小学校では」とは書いていません。「学校は」と書きました。つまり、「日本の学校教育は~」という意味です。言葉足らずで申し訳ない。

それに、小学生段階でも、その発達段階にそって生き方・考え方の幅を教えることは大切だと思っています。そのことと、「まっすぐに大きく伸びていける」こととは矛盾しないと考えています。

なぜなら、「生き方」というのは、将来どうするかということだけではなくて、「考え方全般」も含まれると考えているからです。

ものごとを多様な視点で考えていくことを小学生にも教えていきたいと思っています。

投稿者 しおちゃんマン : 2006年01月14日 22:46

 すみません。誤解していたようです。以前の日記の中で、必死です、という文章を見たように思ったので。

投稿者 : 2006年01月15日 16:27

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