« 冬休みのしおりの表紙 | メイン | 20年後の自分 »

2005年12月20日

保護者による学校評価

保護者のみなさんによる、2学期の学校評価の結果が集計されました。

評価項目は8項目。

それぞれの項目について4段階で評価されています。

保護者のみなさんがアンケートを提出するときは、子どもから担任には直接渡さないで、昇降口にポストを作っておき、子どもたちはそこに用紙を入れるといった念の入れよう。(保護者のみなさんが、担任には直接渡しにくいという声が以前あがったため)

そのアンケートが学年ごとにも集計されるのですが、本校は全学年単学級なので、それがそのまま担任個人の評価に結びついてしまいます。(正確に言うと、担任がそう思いこんでしまいます)

それで、そっとその結果を見てみると、しおちゃんマンの学年は全項目全校平均以上。そして5項目がアップしていていました。

とりあえずよかったよかったとホッとしたのですが、その次にちょっと待てよ……、と思いました。

保護者のみなさんは、学校の教育活動をしょっちゅう見ているわけではありません。子どもを通して感じたことを評価しているわけです。つまりこれはあくまでも、子どもを通して学校を見た時の評価です。

百歩譲ってそういった評価も大切であるとしても、それは単なる一つの評価分野にすぎません。

また、学校に対する意見を書く欄もあるのですが、先日も書いたように、疑問があったらすぐに学校や担任に連絡して、対話によって解決するべきだと思います。

かりに、こういった欄(学校に対する意見を書く欄)が「有り」だとしても、きちんと名前を書いて、責任ある意見を書いてほしいと思うわけです。

そして、評価が数値で出てくるというのはある意味とても危険だと思いました。

しおちゃんマン的には、2学期は体調を崩して休んでしまったり、その他いろいろご心配やらご迷惑をかけてしまったので、けっして満足できる仕事内容ではなかったと本気で思っています。(保護者のみなさん、本当に申し訳ありませんでした。3学期に挽回します)

そういった教師自身の振り返り(自己反省)も、この数字によって吹っ飛んでしまうことがわかりました。

数値による評価は教育の仕事にはなじまないと強く主張しているしおちゃんマンでさえ、あぶなくその数字のマジックに負けてしまうところでした。

数値による評価にこだわらず、もっと自分に厳しくあるべきだし、逆に数値が低くても、けっして落ち込むことはないと、今、強く自分に言い聞かせたところです。

大切なことは、今わたしたちは、どこに顔を向けて仕事をするのかをあらためて問うことだと思っています。

wrote by しおちゃんマン

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://shiozaki.info/mt/mt06-tb.cgi/963

このリストは、次のエントリーを参照しています: 保護者による学校評価:

» 学校評価 from うさなまけのお部屋「教師の日常生活」
今は,どの学校でも「学校評価」がありますよね。私は正直言って,学校評価とはいえ,結局は,担任の評価になっているのではと感じています。だから,とても嫌です。... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年12月27日 09:12

» 太田光の私が総理大臣になったら from 私の趣味日記
 太田光のマニフェスト「小泉チルドレンのテレビ出演を禁止します」  理由:「杉村議員なんて、インタビューでまともに答えられない。そんな小泉チルドレンが一番... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年01月05日 07:47

» 教員評価 from 散歩日和
今日は年休を取っていましたが、出勤するつもりでした。 でも、大晦日から夜更かしが続いていたせいかちょっと疲れ気味。 学校へ行くのはあきらめて、ごろごろ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年01月05日 18:35

» 教師の格付け from うさなまけのお部屋「教師の日常生活」
昨日のテレビを受けて,個人的な意見を。教師の格付け?冗談じゃないと思った。そんなことをしたら,ますます教育現場はおかしくなると思う。格付けや評価されるため... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年01月05日 21:00

» 学校評価について、学校関係者は何を思う? from 教育ブログレポート
渡辺です。 たまたま就職活動中の学生と食事をする機会があり、 その中で「成績」という懐かしい言葉に触れ、また嫌な記憶を 呼び戻してしまった。 優・良・... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年04月14日 20:09

コメント

 うちの子の学校でも学校評価がありました。というよりやっぱり担任評価ですね。確かに子どもを通してしか評価できないので評価しづらいのは感じました。
 ただ、担任が一週間程度休んでも評価は下がりません。例えば小テストを繰り返して基礎学力を上げてくれた、とか、音楽会での出し物が素晴らしかった、、、そういうところを保護者は見ていると思います。
 なので無理せず、体調に気をつけて3学期もお仕事をして欲しいと思います。

投稿者 Y : 2005年12月20日 11:30

うちも学校の評価が先日ありました。 子どもが先生に渡さずポストに入れるという点、良いですね~。 うちも無記名で封筒入りで出しますが、担任に提出なのでなんとなく遠慮がちになりやすいです。 そしてどちらかというと「本校の・・・」という記述が多く あてはまる先生とあてはまらない先生がいるので評価しにくいですね・・・。正直評判も悪くひどい先生もいれば、とても良い先生もいますからね。  ただ最初は遠慮がちに評価してましたが、案外正直に言っている保護者もいるとわかり私も今年は本音を書かせてもらいました。 正直今年は学校のやり方にがっかりさせられることが多かったので・・・  評価は3学期に発表されますが、親の意見もまるで正反対の意見があったりいろいろで親としては他の親がどう感じているのか・・・そちらも興味深いです。
 

投稿者 bloblomama : 2005年12月20日 16:32

>Yさんへ
>> ただ、担任が一週間程度休んでも評価は
>>下がりません。

う~ん、体調崩しだけじゃなくて、他にも、うまくいかなかったり、失敗したりがたくさんあったからなあ。今は、自分でそこをきちんと反省する時期だと思っています。

>bloblomamaさん
やっぱり意見は名前を書いてほしいというのが多くの教師の思いです。そこから初めて対話が生まれるのではないかというのが私の意見です。こういった問題に関しては、間にお子さんがいますから特に、匿名性はなじまないと思っています。一方学校も、意見を真摯に受け止める姿勢を持つことが大切なことはもちろんです。

投稿者 しおちゃんマン : 2005年12月21日 07:28

初めてのコメントだと思います。よろしくお願いします。
 数値による評価と言うのは、先生がおっしゃるような点と、あと、わたし、常々感じているのですが、『言わずにはいられない。』という方と『よく分からないが、出しておくか。』という方が同じ1票(?)としてしかあらわれないのは、必ずしも事実を示していないのではないでしょうか。
  日ごろ、自然に聞こえてくる声に、真摯に耳を傾ける事こそ大切と思った次第です。

投稿者 toshi : 2005年12月24日 17:40

>toshi さん
コメントありがとうございます。数値による評価は、その中身についてもっと検討していく必要がありますね。おっしゃるように、日常的に保護者のみなさんとの連絡を密にして、連携を深めていく必要があると思いました。

投稿者 しおちゃんマン : 2005年12月25日 09:26

コメントしてください

サイン・インを確認しました、 さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?