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言葉遣いとコミュニケーション
ここでは、敬語の使い方等、国語的な「言葉遣い」の指導ではなくて、おもにコミュニケーションと言葉遣いについて考え始めてみようと思い立って書くものです。
「考え始めてみよう」という書き方をしたのは、まだ私の中でこの件で解決できないことがたくさんあるからです。
たとえば、子どもの教師に対する言葉遣いについて語るときに「教師と子どもの距離」を問題にする時があります
つまり、子どもと教師の距離が近すぎて、いわゆる「ため口」になってしまい、目上の人に対する言葉遣いができなくなっているという考え方です。
この考え方だと、正しい言葉遣いを教えるためには、子どもと教師の距離をある程度遠ざけたほうがいい、ということになりますが……、正直言ってそれで解決できるのかどうかは…、よくわかりません。
確かに、距離が近すぎて(大人や教師の権威がなくなって)、言葉遣いが悪くなっている「傾向」はあるのだと思います。しかし、距離が近くても遠くても、その場に応じた話し方ができる子もいるのです。
逆に、「ここではもっとフランクに話してほしい」のに、いやに丁寧な言葉を使って、心をひらいてくれなくて、こちらが苦労することもあります。
このように考えていくと、言葉遣いの指導というのは、言葉の指導や作法・マナーの指導だけで完結するものではないのかもしれません。
今後も、考えていきたい問題です。
コメント (2) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン