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2005年08月09日

荒れる「学校」

月刊誌「生活指導9月号」(明治図書)の特集テーマが「荒れる学校」ということに驚いているというか、「荒れ」に慣れてしまっている自分に気がつき、目が覚まされた気持ちです。

確かに最近、校内暴力や対教師暴力が再燃してきていて、それは「教室」の問題としてとらえるのではなく、「学校」の問題としてとらえなければならない状況です。

特集について、編集長の大和久勝氏は以下のように書いています。

荒れる子どもの背景にある「学校」を問うことを通して、新たな再生のカギを見つけたいというのが今回の趣旨です。

さらには、

再生のカギを求める時、「荒れる子ども」という視点から「荒れさせている学校」という視点への転換が重要なのかもしれないというのが、編集した側の強い問題意識です。

この雑誌は、編集長をはじめ、すべて現場の教師の手で編集されていますが、その現場の教師自身が「学校」こそ問い直すべきであるというテーマで特集を組んだのですから、私たちに危機感があるということがおわかりいただけると思います。

そして、

教職員への管理強化から生じる子どもへの管理主義の強化。教職員の協働が成り立たない問題、教師の子ども観の問題や、「学力向上」運動や進む習熟度別学習による学びの共同の破壊、学校選択制による階層分化などなど、子どもを荒れさせ、教師への反抗も引き出している問題が、学校社会の中に渦巻いているのではないでしょうか。

と、今の学校の具体的な問題点をあげ、それが「荒れ」を生み出しているのではないかと、問題提起をしています。

雑誌はこの特集にそって、具体的な教育実践も紹介されていますが、あらためて「学校」の荒れが再燃していることを事実として感じるとともに、こういった時代に、子どもたちとどう向き合っていけばいいのかをあらためて考えさせられました。

wrote by しおちゃんマン

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