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エレベーターでの悲哀
しおちゃんマンはエレベーターのあるマンションに住んでいますが、時々、そこに住んでいる子どもと二人っきりでエレベーターにのる場面にでくわします。ところがそのとたん、その子はサッと降りてしまうのです。
おそらく学校で「エレベーターには、知らない大人と二人でのらないこと!」といった指導がなされているのだと思います。しかし、エレベーターに残された私としては、なんとも言えない寂しいというか、悲しいというか、恥ずかしさというか、そんな思いになってしまいます。
しおちゃんマンは夫婦共稼ぎで昼間はいなくて、息子も大きくなって独立して家を出ていますから、ご近所づきあいがほとんどできません。ということで、そのマンションに住む子どもたちにとっては、「知らないおじさん」「アブナイおじさん」なのだと思います。
「知っている」というのは、顔を見たことがあるとか、あいさつをしたことがあるとか、そんなことではないのだと思います。何をしていて、どんな人で、話しかけるとどんな反応をしてくれて…、といったことが「わかっている」ということだと思います。
そういった意味で、昔の日本のご近所づきあいはそういったことがわかっていたのかもしれません。ゆえに、昼間は鍵をかける習慣がなかったというのもうなづけるのです。
地域での「つながり」がなくなって(うすくなって)しまった中で、今では誰もが「不審者」になってしまいました。
また、ご近所でのトラブルも、自分達で解決したり、中にはいって仲裁してくれる人がいなくなったので、すぐに裁判で解決、といったことも増えてきました。
そろそろこういったことに歯止めをかけるような地域の再生問題を考えなければならないのかもしれません。
コメント (2) /トラックバック (1) /wrote by しおちゃんマン