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大阪寝屋川の事件…
大阪、寝屋川の小学校の事件……、なんともやりきれない事件です。
また…、この事件をきっかに再び学校の安全管理の問題が話題になっています。
安全管理は、以前から私もホームページなどで主張しているように、私立学校なみに警備員をつけることがいいと思っています。そしてあとは、それを可能にする人員を確保する予算を使うことの「本気」が、行政にあるのか・ないのかという問題だと思っています。(渋谷区では、この「本気」をようやく出したようですが…)
さて、私は、上記のような「ハード」の問題とは別に、「ソフト」の面を考えてきました。理由は、いくら「ハード」の面を強化しても、人間の意志を超えることが出来ないと思うからです。力を力でねじ伏せようとすることには限界があると思っているからです。
つまり、少年がどうしてこんな犯行に及んでしまったのか…、そういったことを考えて学校教育や家庭での子育ての教訓にしなければならないと考えています。
報道では、「不登校」と「テレビゲーム」をキーワードにして報道をしています。しかし、テレビ報道というのは、自分達の報道方針で、いくらでも「事件」を創ることができますから、それに振り回されないように注意しなければなりません。
(少年は「いじめ」についての教師の対応を問題にしていたようですが、それはどうも違うようです)
ましてや、あたかも「不登校」であったことが事件の原因の一つのような見方をしてしまうような報道のあり方には大いに疑問を感じています。
このことがきっかけで、不登校の子までも、警察の「リスト」に載せられてしまうようなことが絶対にないようにしなければなりません。
ちなみに私は、不登校が問題なのではなく、不登校に対するまわりの「見方」が問題だと考えています。
さて、事件の原因ですが、これから警察の取調べや、鑑別所での観察、さらに精神鑑定などが進められていき、長い時間をかけて調べが進むことになりますので、安易に結論を出すことはひかえなければなりません。
それでも、報道姿勢に振り回されないように注意深く、関係者や知り合いの人たちのインタビューを聞いていて、気になったことが二つありました。
一つは、兄弟で、上の子は大学にしっかりと進学しているという事実です。
(報道では、上の子はしっかりとしているのになぜ?というスタンスで報道されていましたが)
二つ目は、引きこもり気味であった少年が、外に出られるようになったという事実の背景についてです。
(報道では、せっかく外に出られるようになって、大検も合格したのになぜ?というスタンスで報道されていましたが)
つまり、少年が外に出るようになったきっかけは、「近所から何を言われるかわからない」といった、親の強い要望があったからだということです。
一瞬で、わずかな情報でしたが、私はこのことから、この事件の背景に、「追いつめられ」があるのだと思いました。
地域(近所)の中で、子育てをめぐって「比べられ」があり、そのことがそれぞれの親を追いつめていく……、家庭の中では、兄弟の中で「比べられ」があり、そのことがそれぞれの子どもを追いつめていく……、誰もそうしようと思っているわけではないし、自分でも追いつめられている自覚はないのだけれど、自然にそういった精神状態になっていく……、そういった構造の中で、親も子どもも、精神的に不安定になっていく……。そんな流れがあるような気がしてなりません。
だとしたら、こういったことは別な世界の話ではないわけで、身近な問題としても考えていかなければならないのだと思いました。
コメント (3) /トラックバック (1) /wrote by しおちゃんマン