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子どもたちとリアルに出会う
教師と子どもたちとの関係の崩れが広がっています。
再び「学級崩壊の時代」とも言われています。なぜなのでしょう?
いくつか原因はあると思うのですが、ここであげておきたいのは、
「教師と子どもたちがリアルに出会っていない(出会えない)」
ということです。
子どもたちから見れば「きれいごと」としか見えない、見せかけの価値観を押し付ける(押し付けなければならない)教師たち。
表面上のいい子でいることの息苦しさ……。にもかかわらずそれを高く評価する(評価しなければならない)教師たち。
とても関心が持てそうにない教科や授業の内容。しかし、興味・関心があるように見せなければならない現在の評価制度。……エトセトラ。
教師と子どもたちは、見せかけの……、きれいごとの……、形だけの出会いしかしていないのではないかという疑いを持っています。
私たちは「子どもたちとリアルに出会う」という視点をもって、実践を構築していくべきだと考えているわけです。
さて、よく「あなたのクラスだけ勝手なことしないで!」とクギをさすベテランの先生がいますが、このことと「リアルに出会う」ということについて書いてみましょう。
リアルに出会うということは、その実践が子どもの「事実」からスタートするということです。
そこでは当然、学級によって子どもたちは違うのですから、学級によって実践の違いが出てくるのは当然です。というか、どうしても違いが出てこざるを得ない……、と言った方が正確かと思います。
したがって、「勝手なことをしないで!」と言っている人が、実は勝手なことをしてしまっている(せざるを得ない)というのが本当のところなのです。
実践は学級ごとに大いに工夫してよろしいのではないでしょうか?いや、子どもとリアルに出会うためには、それぞれの学級で、それぞれの工夫をせざるを得ないのではないでしょうか?
それでも、形だけ統一させようとしているところに、子どもたちとのすれ違いが始まっていることに気づいてほしいのです。
コメント (2) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン