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貧困と排除について
この土日は、東京都の「亀有」というところで、全生研の全国委員会でした。亀有というのは、漫画でお馴染みの場所です。駅前に本当に両津巡査の銅像が建っていたことに驚きました。
さて、この二日間の研究でテーマになったことが「貧困」ということ。それはもう「格差」ということではなく、貧困の問題であるということ。
そしてその「貧困」は、経済的な面だけでなく、文化的・精神的な面にまで及んでいること。さらには、貧困が排除を生み出し、さらにその排除が貧困を生み出すという終わりのない悪循環に陥っていること。
そんな中で学校現場では、貧困と排除の価値観の中での荒れやいじめ、不登校問題等々、様々な問題を抱え込んでいること。
にもかかわらず、教育行政はそういった面にまったく目を向けようとせず、逆に「学力低下」を意図的に宣伝しながら、子ども間・教師間・学校間の「不毛な」競争を激化させようとしているということ。さらには、教育を市場化・外注化し、さらに経済的な面での教育の差別と排除も押し進めようとしていること。
結局は、国にとって必要な人材は、一握りの一部の人間で間に合っているのだろう。これが新しい教育基本法の精神なのだと思う。教育基本法が変えられてしまったことが大きなかげを落とし始めている。
この流れを変えられるのは、現場からの声と、本当に子ども側にたった「学び」と「自治」の指導しかないのではないだろうか。
すぐに使える教育技術主義は、貧困と排除の路線に上手にのせられてしまう危険性があるので要注意。
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