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笑えない「短縮5校時」
地域によって違いはあると思うのですが、こちら(千葉県)では学期末になると短縮授業になります。これは教科の単元の指導がほとんど終わり、教師が成績処理をするので設けられていたものだと思います。
自分自身が子どもの頃もこれがあって、午前中4校時で学校が終わる時期になると、いよいよ冬休みだなあとか、夏休みだなあ…等々の気分になったものです。
ところがここ数年、この「短縮授業期間」が事実上なくなってきています。理由は「授業時数の確保」。
しかしそれでも教師が成績処理をする時間は必要です。そこで考え出されたのが「短縮5校時」という荒技です。
この荒技「短縮5校時」にはいろいろありまして、なんと午前中にギューッと五時間分やってしまうケース。
もう一つの方法は午前中をつめて給食を早目に食べ、給食終了後すぐに五時間目の授業をして下校を早目にしようというケース。
本校は後者の方法をとっています。
子どもにとっては、休み時間は減るし、短縮と言いながら下校は2時過ぎだし、文句タラタラです。
教師にしても、これじゃ事実上短縮授業ではないわけで、成績処理の時間がまったくないといった矛盾に直面しています。
…で、しつこいようですが、それでも文科省は今以上に授業時数を増やそうとしています。
どうも私には、国民に対して形だけの説明責任を果たそうとしているだけで、あとは現場にまかせた!!…みたいな「現場丸投げ主義」のような気がしてなりません。
まかされた現場はたまったもんじゃないわけで……、うまくいかなきゃ、また現場のせいにされるし……、で、結局は子どもたちが犠牲になっていることを忘れないでほしいです。
---ハーフマラソン完走に向けて------
12/15 9~10km/h 5km/125km 33分 88.0kg
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wrote by しおちゃんマン
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コメント
娘が昨日話してくれたのですが、小学校の時、1日学校でへとへとなのに、宿題がた~くさん。家ではゆっくりしたいけれど、その宿題をやって行かないと、「できなかったのじゃなくて、やらなかったんでしょ!」と凍りつくような先生の言葉。
親のわたしは、事情を知らないので、家でなぜめちゃめちゃ泣くのかと、娘に対して、泣くより宿題しななんて、火に油を注いでいました。
みんなに、余裕がないのです。犯罪だって増えるはずですよね。国家の問題ですよ。
続きです。その当時娘は家で色々喋る子でなくて、泣いてばかりいて、病気もしました。アトピー性皮膚炎があり、食物アレルギーがあり、帯状疱疹になったり、通院している病院で多剤耐性ブドウ球菌に感染したり。家庭内暴力もしてくれました。今の世の中の様子を全部私に見せてくれました。 物凄い感性の鋭い子だと思って今は、見守っています。
私も余裕がない時はきっと子どもたちを傷つけているのかもしれません。いや、きっとそうなのだと思います。常にそのことを問い返しながら教師をしなければいけませんね。
投稿者 しおちゃんマン : 2007年12月16日 13:20
お返事ありがとうございます。
たぶんうちの子のように、感性が鋭い子は、精神科で診てもらうと、発達障害という診断名がついて又これで親も学校もパニックになるのですが、静かに見守れば人と違う能力を出して、生きていく支えを早く見つけられるとおもうのです。これは、私の経験です。世間の波について行けないからとあせらずに、見守ってやれば良かったと反省して、今ゆっくりさせてやっています。
1つ得意なものがあれば、身を助けると言う言葉がありますよね。何でもできるようにと教育しようとして、かえって失敗した反省を込めています。
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