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あの一球は伝説になるのかなあ?
甲子園大会が終わりました。8回裏の佐賀北の満塁ホームランをテレビで見ていました。すごかったです。だからスポーツはおもしろい。
ところで、この八回1死満塁の場面で、広陵高校・野村君が投げたカウント1-3からの低めの速球がボールとなって押し出し四球となりました。その後、逆転満塁本塁打を浴びることになるのですが、この1-3からの一級をめぐって(正確にはその他の判定に対しても)、広陵高校中井監督は報道陣に「おかしい。ビデオで見れば分かる」などと審判を批判したという報道がされていました。それに対して日本高校野球連盟は、「審判は絶対的で、不満を言うのは好ましくない」などと、中井監督に厳重注意をするということでした。
実はこの試合、しおちゃんマンは広陵高校を応援していたのですが(聞いたことのある学校だったから)、あの一球の判定に「オイオイ、ストライクだろ」と独り言を言っていました。その後、あの満塁ホームランを打たれるのですから、あの判定は大きかったことになります。
この報道をめぐって、フジテレビの報道番組で、木村太郎氏が、ラグビーNZの「ディーンズ幻のトライ」の伝説を紹介しながら、審判の判定は墓場まで持っていくもので、審判を批判してはいけないということを言っていました。
実はこの伝説は尾ひれがついていまして、事実とは違っているというのが今や常識。実際には、ディーンズはじめ、NZのラグビー関係者はずっと「あれはトライだった」と言い続けており、いまもNZ人は、トライだったと信じているようなのです。
【ディーンズ幻のトライ】 1905年、ウエールズのカーディフ・アームズパークで、NZ代表対ウエールズ代表のテストマッチが行われた。NZはすでにスコットランド、アイルランド、イングランドを破っており、ウエールズに勝てば英4協会をすべて破るグランドスラムを達成するところだった。ウエールズの3-0のリードで迎えた後半なかば、連続攻撃からNZのTBボブ・ディーンズがインゴールに飛び込んだ。しかし、レフリーはトライを認めなかった。ディーンズが死ぬ間際になってやっと「あれはトライだった」と言ったという伝説。つまりレフリー絶対の精神を示すエピソードになっている。
ここでしおちゃんマンは、審判を抗議することはいけないだとか(逆に抗議するべきだとか)、それを「美しい高校野球」を強調する高野連が気に入らないとか言っているのではないのです。
スポーツというのは、一つのプレーが伝説になるくらいの感動とインパクトを私たちに与えてくれるものだということを言いたいわけです。
そしてその背景には、一生懸命、必死になってプレーをしている選手がいるからであって、その選手達に対して素直に大きな拍手を送りたいと思うのです。それは勝ち・負けを超えた拍手ですね。
さらに言えば、こうした拍手は、高校野球で言えば、地方大会で一回戦で負けてしまった学校にも、そして試合に出られなかったけれど、三年間がんばったきた選手にも同様の拍手を送りたいと思っています。
大人たちが用意した、「感動のストーリー」にのっかるということではなくて、大人として、がんばった子どもたちに素直に「がんばったね」「さあ、これからの人生もおもしろいぞ」と声をかけてあげたいということです。
⇒ ゲストブックはこちら。右サイドバーのしおちゃんマン_7からも開けます。
wrote by しおちゃんマン
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