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2007年07月21日

新システムの疑問点

本市のネットワークシステムが一新されるようです。説明文書が学校に届いたのですが、多くの職員は(私も含めて)、なかなか理解できませんでした。

何度も読み返してみて、ようやく下記のように理解しました。

1.個人情報に関するファイルは、すべて市役所の本庁サーバーで管理する。

2.職員は、学校内のパソコンから、IDとパスワードを使って本庁のサーバーからファイルを取り出して仕事をする。

3.本庁のサーバーからは、USBメモリー等を使って、ファイルの出し入れはできない。

4.以上、8月23日以降、システム構築作業を開始する。

※本市では各学校に、クラス数分のノートパソコンが用意されています。もちろん学校内でしか利用できないシステムになっています。

このシステムの目的は、

1)個人情報流出の防止。
2)効率的な校務処理の推進

だそうです。

しかしここでいくつかの問題点が見えてきます。

1.「個人情報に関するファイル」とはどこまでを指すのか。考えようによっては、私たちが作り、利用している情報は、すべて子どもの情報につながるものである。

2.学年便り、学級通信、さらには、教室に掲示するつもりの子どもたちの写真なども個人情報に関するファイルと考えられるが、そういったファイルもすべて本庁のサーバーに入れなければならないのだろうか。

3.教師の雑用が年々増えていく中、もはや学校だけでは仕事が終わらない場面が当たり前になってきている。この状況を改善しないで、「学校でしか仕事ができない」ことになるこの取り組みは、逆に「そっと、仕事の持ち出しをしてしまう」ことを生み出すことにつながらないか。

4.ゆえに、今まで、個人情報流出といった事故がなかった本市で、この取り組みをしたがゆえに、初めて「流出」といった問題が起きてしまう可能性がある。

5.IDとパスワードを職員に与えるということは、結局は、個人情報を守る責任は、市にあるのではなく、教師個人にあるという宣言としてとらえることができる。教師個人の精神的な負担は、ますます増えることになる。

6.そもそも、本庁のサーバーから情報が流出する可能性もあるのであって、そういった問題を完全にクリアしないで、責任のみを教師個人に課すのは問題があるのではないだろうか。

7.ここまでやるのであれば、各学校に、システムを管理する人間を配置する必要があるのではないだろうか。それをしないでこの取り組みを進めると、サーバートラブルが起きたときなど、逆に現場に混乱を生み出すことになる恐れがある。現に、今の段階でも、学校のサーバートラブルで仕事が滞ることが多い。

以上、今の段階での疑問点です。

今後、夏休みを利用して説明会、研修会が開かれると考えられますが、私たち現場のこういった疑問や不安に応えてほしいと思っています。

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wrote by しおちゃんマン

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