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2007年06月08日

今、教師に求められている三つの視点

私がずっと言い続けてきたことでもあり、明日の講座でも具体的な事例をあげて話してくるつもりでもあるのですが、最近以下の三つの視点の重要さを特に感じています。

一つは、子ども側にたった教育実践の自由を勝ち取ることです。

教育基本法の改悪により、教育実践の自由が奪われつつあります。しかし私たちは子どもの実態を無視して国が一方的に押し付けてくる教育内容や教育方法に従うのではなく、子どもたちの生活基盤を洗い出しながら子どもたちをリアルにとらえ、そこから教育内容や方法を生み出していかなければならないのではないでしょうか。

二つ目は、保護者や地域との共同です。

教育がサービス化され、子育てが自己責任・自己負担が強要されていく中、それぞれが頭を抱えて悩み、自分を責めています。そんな中であるからこそ、教育・子育ては共同化されなければなりません。そのためには、「一緒になって頭を抱えること」から始めていきたいと思っています。

三つ目は、職場の共同です。教師が個々の力量の視点で評価される時代になったように見えますが、実はそんなことはないのです。なぜなら、教師の力量は子どもや保護者との関係性との関わりで発揮されるので、見た目や数字では評価できないからです。

しかし教師個々は、自分が評価されているのではないかという「悪魔の幻想」に悩み、それぞれが孤立しています。

また、子どもたちの指導が年々難しくなってくるので、一人で問題を抱え、悩む教師が増えてきています。

そんな中であるからこそ、教師の共同、職場の共同が求められています。私たちの世代は、その共同のあり方をさぐりつつ、リーダーシップを発揮していくべきだと、最近強く思っています。

浦生研6/22学習会参加要項

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