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2007年03月19日

卒業式の日に思うこと

●子どもの「事情」を聞くことから

今日が、本校の児童143名の卒業式です。

今の小学校に赴任していきなり6年生の担任・学年主任になりました。前任校とはまったく違った環境に戸惑うばかりで、十分な仕事ができなかったこと…、子どもたちや保護者のみなさんには申し訳ない気持ちで一杯です。

ただ一つ…、子どもたちとの信頼関係だけは崩さないように努力してきたつもりではいます。

子どもたちには、それが良いことであれ悪いことであれ、子どもたちなりの「事情」があるのだと思います。その事情をまず聞くこと、指導はそれからだと自分に言い聞かせてきました。

(事情を聞くことも「指導」に含まれると考えていますが)

しかし、こうしたあたりまえのことが、(成果主義・結果主義・見栄え主義)の今の教育現場にはかなり厳しいことも自覚しました。しかし教師がそれをやらなかったら本当の指導は成立しないのではないでしょうか。

●何から卒業するのだろう

子どもたちは卒業していきます。しかし何から卒業するのでしょうか。もちろん小学校を卒業するわけですが、長い人生の中でこの「卒業」の日はどのように位置づくのでしょうか。

それはおそらく、子どもたち一人ひとりがもう少し大きくなってから振り返るものなのかもしれません。

これから思春期に入り、自分をもう一人の自分で見つめる時期に入ります。今までの自分が嫌になってくることもあるでしょう。そんな自分を導いてきたまわりの大人や社会に対して、不信感を持つことが多くなってくるのだと思います。

もしかしたらこの「卒業」というのは、今までの自分からの「卒業」なのかもしれません。そしてそれは、新しい自分への第一歩なのかもしれません。

コメント (2) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン