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2007年01月30日

3万日の命2007

 昨日の市の教育委員会の学校訪問での授業報告です。総合的な学習の時間の授業を展開しました。保護者の方も参加・参観してくれました。概略の報告のみでお許しください。

 3年前に道徳の授業として取り組んだ「3万日の命」の授業を、総合的な学習のねらいで、さらには卒業を前にした6年生に合わせて改造して展開しました。

1) 教卓に3万枚のザラ紙を積み上げておく。何枚あると思うか子どもたちに聞く。ひとしめ500枚。それが60しめあることに気づく。

2) 「3万」という数字は、何を表していると思うかの発問。いろいろな発言あり。実は、日本人の一生の日数をおよそで計算した数であることを伝える。計算は下記

「365×80.6+40(閏年分)」で29459日。約3万日。

3) しおちゃんマンが49歳として、もうすでに17,885日+12(閏年)=17,897日使ってしまい、残りは、29,459-17,897=11,562日…、であることをザラ紙の山を移動させながら話す。それに対して子どもたちは、現在12歳として、365×12=4380。まだたくさん残っていることをザラ紙の山を動かしながら話す。

4) 残りが少ないしおちゃんマンのザラ紙と、たくさん残っている子どもたちのザラ紙。どちらが重いと思うかを発問。三つの意見が出る。それぞれの理由を尋ねながら話し合う。

A.しおちゃんマンの残りの命
B.子どもたちの残りの命
C.命に変わりはないので、どちらも大切。

5) 命の大切さに変わりはないことを確認した後、実は死亡したときの賠償金は、年齢や男女によって違いがあることを話す。それは収入を元に計算されること。また、男子の方が高くなるのは、日本での職業は男子の方が収入が多い傾向があることも話す。しかし平等にしていこうとする動きがあることも紹介。それでも命の大切さ、一日一日の大切さは変わりはないことをさらに確認。

6) しおちゃんマンが使ってしまった山の中から数枚を抜き出して、息子が生まれた日や、教師になった日など、特に大切だった日を紹介する。同様にまだ使っていない山の中からしおちゃんマンの夢が書かれた一枚を取り出し、しおちゃんマンにもまだ「夢」があることを話す。

7) 次に、子どもたちが生まれた、1994、1995年のと書かれた紙を示しながら、子どもたちが誕生した日について考えてみることを伝える。

8) 何人かの子どもの赤ちゃんの時の写真をスクリーンに映しながら、これは誰なのかを当てる。誰なのかを確認したら、そのお母さんに出てきてもらい、その時の思いを作文にしたものをみんなの前で読んでもらう。同様に、6人の方に読んでもらう。

9) 他の子どもたちにも、家の人からのメッセージが届いていることを伝える。子どもたちの写真と作文が整理されたクリアファイルを子どもたち一人ひとりに配布。子どもたちは親からのメッセージを読む。

10) 子どもたちが誕生した日は、子どもたち自身にとっても大切であると同時に、親やまわりの人たちにとっても忘れられない大切な日であったことを確認。大切な一日は一人だけのものではないことを強調。

11) 最後に親からのメッセージに返信する形で作文を書く。その作文は、来月に予定されている「感謝の会」で一人ひとりが読むことを伝える。

 今後子どもたちは、この授業を受けて自分史作りに取り組みます。

コメント (2) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン