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2006年12月30日

勝田台

 勝田台…、と言われてもなんのことだかわからない人がほとんどだとは思うのですが、千葉県八千代市勝田台…、わが母校「千葉県立八千代高等学校」がある場所です。ちなみに、全国高校サッカー選手権で明日、国見高校と対戦するので応援してください。

 さて、来年50年目を迎える我が人生において、この八千代高校の3年間はとても濃い3年間でした。今の自分の基礎ができた3年間だったと思います。教育実習もここでやらせてもらいました。

 その勝田台で、高校の同級生二人…、つまり私を入れて3人で忘年会をしました。本当は4人組なのですが、一人…、勝手に先に死んでしまった奴がいるので(うっすら涙)、今は3人です。

 待ち合わせ時間よりも30分早く着いてしまったので、一人で母校の校門まで歩いてみました。駅から徒歩3分のところにあります。

 校門のすぐ横に、テニスコートがあります。そのコートで、3年間ボールを追いました。インターハイや国体に二度も出してくれたコートでもあります。夕日に照らされていたので、少しセンチになってしまいました。

 テニスコートを見ていて、教育実習の精錬授業(まとめの授業のこと)のことを思い出しました。私は高校の免許は国語なので、現代国語の「杜子春」の授業を女子生徒ばかりの家政科の教室で行いました。

 形ばかりの「事後指導」が終わった後、私が勝手に「恩師」と思い込んでいるS先生が私の所に来ていった言葉が今でも忘れられません。その言葉は、私が教師になることを決心させてくれた言葉でもあるし、教師としての今の自分を支えてくれている言葉でもあります。さて、なんと言ったのか……。

「おまえは、授業が下手だ。これからもうまくならない」

うっ、これはかなり傷つきました。そして、

「でも、おまえは、いい教師になるぞ」

えっ?どうして?

「どんな下手くそな授業をしても、生徒が助けてくれる。生徒にそんな気持ちを持たせる教師は少ない」

 そう言った後、私のお尻を思いっきりキックしてくれました。

 この言葉は、当時は誉められているのか。けなされているのかよくわからなかったのですが、今振り返ると、最高の誉め言葉だったと感謝しています。

 そんなS先生が、私が勤務している同じ市内の私立高校の校長をしていることを昨日知りました。たぶん、私などは覚えていないとは思うのですが、さっそく年明けに電話して、お会いしたいと思っています。

wrote by しおちゃんマン

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