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子どもの話や言い分を聞く
今年度は特に、子どもの話や言い分を聞くことを大切にしている。
大人の正義を振りかざしての指導では、たとえそれが肯定的な評価(誉めること)でも、子どもたちの心の中にはオチテいかないのではないかと考えている。
そしてこのことは、自らの講座でも強調しているのであるが、先日の講座で「子どもと話をする物理的な時間がなかなかとれなくて悩んでいる」という質問を受けた。
子どもたちと話をすることが仕事のはずの我々の現場が、それができなくなってきていることの異常さにあらためて気がついた。
そこでその時は、以下のように答えた。
「子どもの話や言い分を聞く」ということは、あらためて時間をとって進めることはもちろんだけれど、それだけではないこと。
つまり、授業での応答、日常的な子どもたちとのおしゃべり……、そんな中で子どもたちは「この教師は自分の話を聞いてくれる教師なのかどうか」を嗅ぎわける。
その「臭い」とは、現状に満足せず、常に「今」を変革していこうとするその教師のスタンスにある。
自己の保身や、それこそ大人の正義感にしがみつきながら権威を振りかざそうとする教師には、子どもたちはけっして心を開かないものである。
つまり「子どもの話や言い分を聞く」とは、あらためて時間をとることだけではないことを伝えてきたつもりである。
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