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「面倒くさい」という言葉
「面倒くさい」……。
子どもたちにとって、これほど便利な言葉はありません。何かやりたくなければ、その理由をこの言葉ですべて表現できてしまうからです。
しかし、大人にとって、子どもたちがこの言葉を使うときほど腹のたつことはありません。
子どもたちのために…と、いろいろ準備してきたことが、この言葉一つですべて否定され、ふっとんでしまうからです。せめて、やりたくない理由を、きちんと筋道立てて言ってほしいと思うのですが、そのことじたいが、面倒くさいようです。
さて、この「面倒くさい」の「面倒」と言う言葉は、元々はいい言葉から来ているようです。
「面倒」という言葉は、本来は「感謝」を現す言葉で、「めでる」という「賞賛」や「尊敬」を現す動詞から変化したものです。「面」を「倒す」ということから、お辞儀をしている様子を表しているということでした。
「面倒をかける」「面倒をみる」とかの「面倒」を「感謝せざるを得ないこと」と言う風に考えるとよく解ると思います。
「面倒」をかけたり、かけられたりするのは、「感謝」したり、されたりと言うことになるのですね。
そして、「面倒クサイ」は、「キチンと感謝するのがイヤだ、恥ずかしい」と言うのが、本来の言葉の意味のようです。確かに感謝の言葉「ありがとう」の一言を言うのはちょっと照れくさかったりすることもありますね。
だから、子どもに「面倒くさい」と言われたら、「感謝するのが恥ずかしいんだな」と思うことにしています。そうすればいくらかは、イライしなくてすみそうです。
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