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もうダメかな……
今日は出勤して、たまったテストの採点をしている。このところずっと土日は仕事で休みがない。今日は自らためてしまった仕事とはいえ、やっぱりきつい。
昨晩の報道ステーションで、みのもんたが、「暑い、寒い、疲れる、忙しい」と口に出すのは恥ずかしい…みたいなことを言っていたが、自分などは毎日お経のように口に出している。やはり自分は人間的に器が小さいのだと、この歳になってつくづく思う。
器が小さいと言えば、昨日、学年ドッジボール大会に向けての練習で、あまりにも自分勝手でわがままな子どもたちにキレてしまった。
まずは午前中のこと。
他のクラスがTシャツの色をそろえるという話を聞いた私のクラスの実行委員が、このクラスでもそろえてみたいと言うので、みんなに提案してみたらどうかと言ってみた。
ところが、実行委員の話を誰も聞いてくれない。それぞれが自分勝手な行動やおしゃべりをしている。見るにみかねて、「無理しなくていいよ」と実行委員二人に言って、その話をはあっけなく終わり。
午後はクラス全体でドッジボールの練習。
大会は男女別に行われるのだが、練習は男子対女子でやってみたり、男女混合でやってみたり、地区別チームでやってみたりを考えていた。いろいろなチーム編成で練習することで、個々が活躍できる場面を増やしたいと考えたからだ。
ところがそのチームわけが気に入らない子がブーブー文句を言うので、だったら自分達だけでやりなさいと、職員室に戻ってしまった。まずこれが第一の器の小ささ。この歳になって恥ずかしい。
同じ学年の先生が、その後見てくれたのだが、男子のあまりの自分勝手さにあきれていた。それぞれが自分勝手に行動し、パスも回さない。「これでは勝てない」と言ってくれたらしい。
その後教室で、これでは大会に出る意味がない、と子どもたちに言うと、「楽しめばいいんじゃない?」とか「チームワークを高めるなんていうのはオレたちが決めたことじゃない」などと言われてしまった。
それでとうとう、「悪いけど、先生はもうこのクラスには期待していない」と言ってしまった。
言ってはいけないことだったと思う。
自分の指導が悪いのに、子どもたちのせいにしている自分が嫌になって、放課後ひどく落ち込んだ。
wrote by しおちゃんマン
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コメント
大変ですね、今のお子様たちって、成長が早いのか?さめてるのか、しおちゃんマンの、今日のお話は、ちょっと、びっくり。しおちゃんマンじゃなくとも、落ち込むと思うし、キレちゃうと…思います。わが娘は、長女が2年生だから、まだ、先生の言うこと、絶対みたいだし、ドッジボールは、休み時間に、楽しく懸命にやってるよう…。でも、6年生になると…怖いですね。長女はただ今、一輪車に夢中です。帰ってくると二女と一緒に公園に付き合わされる毎日。先月、努力の末、乗れるようになったから楽しくてしょうがないよう。このくらいまでは、まだ、いいときですね。
少しでも疲れているときは、休めるといいですね。
器が小さいなんてこと、ないと思います。
でも、今の時代、子育てが大変なように、先生ってホント大変だと思います。でも、しおちゃんマンは、しおちゃんマンでいてほしいな。これからも、楽しみにしてます。
投稿者 みや : 2006年07月08日 19:09
初めて書かせていただきます。私は教員志望の大学4年生で、教員採用試験をもうすぐの状態です。私は今、週に1回学校に顔を出す機会がありますが、先生方の仕事の多さには本当に驚き、自分みたいなものが勤めていけるのか今から不安でいっぱいです。幸いにも顔を出している学校の子どもたちは純粋で素直な子が多く、その分先生方の苦労は少ないとは思いますが、しおちゃんマンは本当に苦労が耐えないと思います。子どもたち一人一人をじっくりみててあげたいのに、雑務に追われて満足にできない現状にまだ教壇にたっていない私でさえもどかしくなってしまいます。しおちゃんマンも人間です。夏休みまで踏ん張り時でしょうが、休まないと人間は活力が復活できないでしょう。どうか体だけは大事にしてください。
大変そうですね。一生懸命やっていてもなかなか思うようにいかなくて、苛立ち疲れ果てていらっしゃるのが伝わってきます。
「悪いけど、先生はもうこのクラスには期待していない」という言葉には、やはり子供たちは少なからず傷ついたのではないでしょうか。言わない方が良かったかもしれませんが、先生もそれだけ追い詰められていたのだと思います。僭越ですが、素直に謝り、本当はそんなことは思っていないことを伝えなおしてはどうでしょうか。
私は昨年の1学期、子供のクラスの状態についてまだ懐疑的だった時に先生から「このクラスは大丈夫ですよ」と言っていただいたのがすごく自信になったと感謝しています。先生の今のクラスの皆も、いろんな態度をとっていても先生には認められたいと思っていることと思います。
4月からのブログを拝見する限りクラスの状態は着実に良くなってきていると思うので、毎日大変と思いますが、良い方向に向かっているクラスを信じてください。
お久しぶりです。昨日、娘の保護者会に出席して、担任の先生の対応にがっかりし、しおちゃんマンのことを思い出していました。少なくとも、しおちゃんマンは保護者と協力していこうという誠意が感じられたし、子供たちとも本音で向き合っていたように思います。言ってしまったことは、拾い集めて元に戻すことはできないので仕方ありません。子供たちもそんなに心に引っかかってはいないと思いますから、しおちゃんマンが謝る必要も無いと思います。また月曜から心機一転 始めてみれば良いのではないでしょうか。前に言ってましたよね。長い目で。と。キレないけれど、誠意が無くて本音が見えない先生よりずっとずっと良いと思うわ。
携帯での投稿ですので、みなさんの投稿はみていません。
何方かと重複するかもしれませんが、子供達がどう受け止めるかは別にして
謝れば先生自身のお気持ちには区切りがつくのでは、と思いますが。
灰谷さんだったでしょうか、「せんせい、あやまれ」と言うご本があったように、覚えているのですが。
投稿者 てんこ : 2006年07月09日 00:12
お久しぶりです。うなちゃんまん@福島です。私は現在2年生担任をしています。しおちゃんマンほどの実践家がここまで思い悩むほど、高学年は大変な状況になってきていることにショックを受けています。(私の職場は田舎なので、こんなに深刻な状況にはなっていませんが。)でも、保護者会を開いたり、丁寧に学級作りをなさっているので、必ず事態は好転すると思います。
これは誰に聞いた話か忘れましたが、「2・6・2の構え」というのがあるそうです。学級でも、保護者でもその集団の中の2割は担任の支持者で、6割は無党派層で、残りの2割は担任に対してあまりいい印象を持っていないことが多い。だから、6割の無党派層を何とか自分の側につけるようにすればうまくいくと、こんな話だったかと思います。どんなクラスでも、しおちゃんマンの支持層は必ずいるはずです。その支持者と無党派層を取り込んで、立て直しを図ってみられてはいかがでしょうか。(えらそうにすみません。)
私はしおちゃんマンの学級づくりが大好きで、よくまねさせてもらっています。早く元気なしおちゃんマンになることを祈っています。でも、あまり頑張りすぎないでください。しおちゃんマンだってだめなときがあっていいじゃないですか。
投稿者 うなちゃんまん : 2006年07月09日 07:20
すみません、「せんせい、けらいになれ」だったかも知れません。未確認のまま、失礼を申し上げました。
投稿者 てんこ : 2006年07月09日 08:02
お久しぶりです。
異動したばかりで、大変な学年の主任さんになられたことを聞いていました。
いろいろ大変なことが多いけど、保護者は協力的で、子どもたちはとてもかわいくて大好きだと、しおちゃんマンが言っていましたよね。
今回のことも、けっして子どものせいにしていないところが、しおちゃんマンらしい。逆に言えば、もっと子どものせいにしてもいいのでは?その方が楽になります。
しおちゃんマンは、自分に厳しすぎる。
高学年は、一部の富裕層をのぞいて、全国みんなこんな感じですよ。
あと、チームワークは、おしつけるものではなくて、あとから偶然についてくるものだと、昔しおちゃんマン本人から教わったような気がします。ある意味、子どもたちが言っていることがあっているのかも。
それを受けとめられないしおちゃんマンの追いつめられがあるのかもしれません。その追いつめられをぜひご自分で分析して、またいろいろ教えてください。
投稿者 カッシー05 : 2006年07月09日 08:30
えっと、なんか書き忘れたようですっきりしないのと、みなさんのコメントで共感するところがあったので続けて書いちゃいます。コメント認証もなんとかできたので書きやすくなった。
結論から言っちゃうと、チームワークを押し付けられたらたまらないといった声を引き出せるような、しおちゃんマンのこれまでの指導は花丸だと思ってますです。これはたぶん、たぶんだけど、この4ヶ月で、教師から一方的に話すのではなくて、子どもの考えを聞く、といった指導が徹底されてきたからではないかと思う。大変なクラスを担任すると、多くの教師は子どもの考えを押さえつける形で学級経営をするものだけど、しおちゃんマンはそうしていないのではないかと推察されます。しかしこれは教師にとってかなりつらい選択です。つらいがゆえに、自分との闘いが強いられる。ということで、時にはキレるのはしかたがない。でも、このスタンスは一年間貫いてほしいです。
うなちゃんまんのコメント、興味深く読みました。2,6,2の構えの話です。ただ、しおちゃんマンの場合、反抗ではないのではないかと思ってます。担任を信頼しているがゆえに自分の考えを言えるのではないかと読みました。
ドロシーさんの、本音で向き合うという話。しおちゃんマンの教育講座を聞いていると-ここ数年聞いていないのですが-、失敗ばかりなんです。-しおちゃんマンごめんなさい-。ただ、どっかのカリスマとか言われている教師の話なんかより、ずっと共感できるしおもしろい。なんで失敗ばかりなのかは、たぶん本音で子どもたちや保護者と向き合うからだと思います。しおちゃんマン人形も、一年生を担任した時に顔を見ただけで泣いてしまう子供達との出会いからの発想だと話していました。
自分も含めて多くの教師はプライドが高くて、いわゆる本音でなかなか話しません。弱音をはくこと、ヘルプすることが共同の近道だとおっしゃっていたことが印象的です。
やっぱりまとまらないコメントになった。そろそろ通知票作りに戻ります。関東のはしっこから応援しています。
投稿者 カッシー05 : 2006年07月09日 10:28
うなちゃんまんです。カッシー05さんの「担任を信頼しているがゆえに自分の考えを言えるのではないかと読みました。
」の書き込み、なるほどですね。本音を出させる指導、私も最近忘れてきているなあと感じていたところです。子どもたちに本音を出させ、子どもたちの価値観と教師自身の価値観をうまくすりあわせていく作業って疲れますよね。でも、こういう指導が子どもたちを本当の意味で成長させるんですよね。最近、自分自身が職場で追い立てられるように管理されているので、余裕がなくなって子どもたちを追い立てているのかなあ。もっと子どもたちに寄り添った指導をしたいです。(すんません。自分のことになってしまって…。)
投稿者 うなちゃんまん : 2006年07月10日 23:43
今日の記事を読んで、やっぱり子どもたちはしおちゃんマンを信頼していたことがわかりました。はちまきを配りましたか。そうか、そうきましたか。なるほどです。さすがです。これはやっぱり子どもたちとしっかりと向き合っているからこういった発想が出てくるのだと思いました。子どもたちにしっかりとメッセージとしてつたわりましたね。
投稿者 カッシー05 : 2006年07月11日 00:12
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