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2005年12月12日

五円玉作文

作文の題材を考えていた時に、「授業づくりネットワーク」のページで「五円玉」を扱っているのを見つけた。

そのページは、社会科として扱っていたが、これを「見たこと作文」に応用できないかと考えて実践してみた。

「見たこと作文」とは、簡単に言えば「見た通りに書く」こと。

さて、五円玉はあらためて見てみると、不思議なことが多い。

○なぜ穴があいているんだろう。
○なぜ、五円玉だけ漢数字なんだろう。
○稲が描かれているけど、これはどういう意味?
○穴のまわりの、太陽みたいなのはなに?
○下の部分のたくさんの「線」は何を表しているんだろう?
○裏に、双葉があるけど、これはなぜ?

こういったことについて子どもたちが、作文を書くときに、目をつけてくれるといいなと思った。

★子どもたちの作文や、五円玉についての「うんちく」を読みたい方は、[続きを読む]をクリックしてください。

●子どもたちの作文

(男の子の五円玉作文)
 五円玉を見て、気がついたことが六つありました。
 一つ目は、五円玉だけ漢数字で「五円」と書いてあることです。
 二つ目は、五円玉の真ん中の穴の外が歯車みたいにデコボコしていることです。
 三つ目は、表側に稲が書かれていることです。
 四つ目は、五円玉の「五円」と書いているとこに、線がはいっていることです。
 五つ目は、うらに、五円玉だけ、双葉が二つ書かれていることです。
 六つ目は、五円玉の表にだけ、絵がかいてあることです。
 ぼくが一番不思議だったのは、「五円」と字が書いてある所の「線」は、いったい何を表しているのかな、と思ったことです。

(女の子)
 五円玉を見て、気がついたことが五つあります。
 一つ目は、五円玉だけ漢数字でした。
 二つ目は、五円玉と書いてあるところに、線が12本くらいありました。
 三つ目は、五円玉のまんなかのあなのまわりに、ギザギザしたのが、16個ありました。
 四つ目は、五円玉の稲が3本ついていて、穂が27個ついていました。
 五つ目は、五円玉のうらに、日本国平成七年と書いてある間に、双葉が二つありました。
 わたしが一番不思議だったのは、表の下に五円と書いてって、そこに線が書いてあることです。それが田んぼかな?ということです。

●五円玉についての「うんちく」

五円玉は、これまでに三種類発行されています。

○穴のない五円玉。
○穴あきで、文字が明朝体で書かれているもの。通称「フデ五」。(昭和24年から昭和33年にかけて発行された。)
○穴あきで、文字がブロック体で書かれているもの。今はほとんどこのタイプ。

表面は稲穂の茎が3本、真中の茎に穂が27粒あります。これで農業を表しています。

真中の孔の周りに歯車模様が16個あります、これで工業を表しています。

下の横線は12本あります、これを川や海、つまり水に見たてて、水産業をしています。

そして裏面の双葉一対は木を育てると言う事で林業を表しています。

当時、こういった産業が発展するようにという願いが、五円玉にこめられたのかもしれませんね。

また、子どもたちも気がついたように、五円玉だけにアラビア数字で書かれていません。他の現行通常貨幣には全て金額のアラビア数字が使われていますが五円玉だけには漢数字しか使われていないのです。

このことの理由はわかりませんが、戦後最初の硬貨だったことと関係あるのかもしれませんね。

wrote by しおちゃんマン

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