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2005年06月10日

誰もが悩んでいる

以前ある保護者の方から聞いたのですが、たとえば、今の子どもたちの課題を私がお知らせしたりすると、自分の「しつけ」を責められているように聞こえることが多いそうです。

こちらとしてはけっしてそのような意図はないわけで……、課題を提起することで、補い合えるところがあったら協力したいし、さらには保護者のみなさん同士でも協力しあえる場面も生まれてくるのではないか…、そのためにはまず情報を公開しようと思って提起しているわけです。

自分達が責められているように聞こえるのはおそらく、なんでもかんでも「家庭のしつけ」の責任にしようとしている最近の風潮のせいでしょう。

実はその前は、なんでもかんでも「学校の責任」を求めていたのですが、その反動でしょうか。最近は逆に家庭の方に矛先が向いています。家庭教育の本がたくさん売れているのは、そのことと無関係ではないのだと思います。

しかし私の考えは、どちらかに責任を求めようとすること自体がナンセンスなのです。

なぜなら、そもそも子育てや教育は、地域や学校が一体となってなされていくものだと考えているからです。それぞれが、それぞれの責任を果たしつつ、補い合えるところは補っていく、そして共同して取り組んだほうがいいことはどんどん共同していく…、そういったスタンスを持たない限り、今の子どもたちの問題や、教育の問題は解決できないのだと思っているし、現にそのようなスタンスで、地域の子育てや学校づくりがうまくいっている所がたくさんあります。

全国の保護者の皆さん、子育てに悩んでいるのはあなただけではありません。口には出さないけれど、みんながみんな悩んでいるのです。そのことを頭において、どんどん学校や地域(当面はご近所)にヘルプしてみましょう。目の前がひらけるようなことにたくさん出会えるはずです。

コメント (2) /トラックバック (2) /wrote by しおちゃんマン