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2005年04月09日

宮城へ

宮城に向かう新幹線の中で書いてます。これから宮城の仙南支部の組合が主催する春の教育講座で話をしてきます。

ここのところ、講演の依頼が多いです。月末には富山にも行きますし、夏休みは高知にも行く予定です。また、今年も千葉大学で学生さん相手に話をする予定です。

しかし、私の本業は、クラスの子どもたち一人としっかりと向き合いながら指導していくことですから、そろそろこういった依頼は断ろうと思っています。何よりも体がもちません。

また、こんなことをしていると、いつのまにか自分はスゴイ教師だと勘違いしてしまいます。私は職員室の中では、一番のダメ教師だといつも心に言い聞かせていますし、まわりもたぶんそう思っていると思います。(笑)

ただ、どうして、しおちゃんマンの話が聞きたいのかを尋ねてみると、ほとんどの主催者のみなさんが「元気が出るから」と答えてくれます。

私の話は、どちらかというと、失敗談が多いと思います。他の、本をたくさん書いているような有名な先生方のように「うまくやるためには、こうしなさい」といった話はほとんどしません。というよりは、できません。(必要ないとも思ってますし、信用できないとも思ってます)

私の話は、職員室の仲間や子どもたち、そして保護者のみなさんと、頭を抱えながらどうしよう……、とオロオロしながら、それでもそこから様々なアイデアをみんなで出し合いながらがんばってみたという話ばかりです。

したがって、私と同じようにやっても、おそらくうまくいかないし意味がありません。私のメッセージは、「どうやって、みんなと一緒に悩んでいくのか」というところにあるのであって、「うまくやるための方法論」ではないからです。

それでも、私の話で「元気」が出るのだとしたら、たぶん「共感」なのだと思います。つまり、私と同じように悩みながら日々をすごしている教師のみなさんが多いのだと思います。

教育がうまくいかないのは、教育行政に根本的に問題があるのだと思っています。しかし現場の教師は、そんな行政に疑問を持ちつつも、たくさんの批判に堪えながら、日々がんばっています。そういった教師に「元気」を与えられるのであれば、私ももう少し「顔晴って(がんばって)」みたいと思っています。

コメント (1) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン