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2005年03月05日

子どもの喧嘩に親は出るべき

 「子どもの喧嘩に親が出る」という言葉の意味は、

1.子供同士の喧嘩に親が干渉するのを謗(そし)る言葉。
2.つまらないことを騒ぎ立てて、外から口出しすること。また、大人気(おとなげ)がないこと。

というふうに、子どもの喧嘩に親が出ることに対して否定的に使われてきました。

 しかし最近私は、逆に子ども同士のトラブルに親や教師、地域の人たちは「出て行くべき」だと思っています。

 そもそもこの言葉は「子供の喧嘩は子供に任せて解決させなさい」という意味があり、その中で子どもに問題解決の能力を育てていくべきである、ということなのだと思います。

 また、「親が出て」いくと余計にこじれるばかりか、親同士のトラブルになったり、場合によっては、もともと小さな子どものトラブルであったのが裁判沙汰にまで発展してしまうというケースが最近増えてきたようです。

 しかし、最近の子どもたちには、「解決する力」が育つ「場」が保障されていないので(今回はこのことについて具体的には述べませんが…)、トラブルが、より陰湿に、そして残酷な方向に向かってしまう危険があります。

 もちろん、親が子どもと一緒になって相手と喧嘩をするなどは論外です。

 大切なことは、まず親が(場合によっては教師とも)、加害者・被害者という立場を捨てて連絡を取り合うことです。なぜなら、子どものトラブルというのは、加害者・被害者の立場は日によってクルクル変わるし、子ども同士の関係とは、そもそもそういったものだからです。

 さて、連絡を取り合ったら、そのトラブル解決のために、子どもたちに何を教えていけばよいのかを話し合い、それぞれできちんと教えていくことだと思います。(実は親同士が連絡を取り合うことが一番難しいのですが…)

 一方、今の子どもたちにとって集団的な生活が保障されているのは唯一学校ですので、そこでは、子どもたちにルールやマナー、そして問題解決能力や自治することなどを教えていかなければならないことは言うまでもありません。

※以上の文章は、小学生の保護者のみなさんを対象にして書いてみました。

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コメント (0) /トラックバック (0) /wrote by しおちゃんマン