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2004年12月03日

親子関係に何がおこっているのか

 ここのところ、立て続けに、親が子どもに殺されてしまう…という事件がおこってしまいました。

 「特殊な事件である」と片付けてしまうのは簡単ですが、この「特殊」なことがおこりうる日本社会・時代であることを考えなければならないと思っています。ということで、「ウチとは無関係」と考えずに、これらの事件からあらためて親子の関係や地域の子育てについて考えてみる必要があると思っています。

 さて、新聞等の情報によると、どの事件も、子どもは「親や家族は自分をしばりつけるもの」「自立を拒む存在」としてとらえているようです。

 また、先日の「いいじゃん」の話ではありませんがどうやら、「自分の親・家族なんだから殺しても『いいじゃん』・他人にとやかく言われる筋合いはない」という価値観が日本の地域・若者の中に育ってしまっているようです。

 さて、上記の二点について考えてみると、

○子どもをしばりつける対象としてとらえるのではなく(いつまでも親のモノであると考えずに)、ひとつの人格として尊重し、自立を励ます親として、子どもとの「距離」について考えていかなければなりません。

○ということは、親自身も自分自身の自立と「生き方設計」(しおちゃんマンの造語)について考えていく必要があります。

○自己責任、自己負担の子育てから、地域みんなで育てる子育てのあり方を考えていく必要があります。

 具体的にはどうしていけばいいのかは、それこそみんなで子育てを交流し、みんなで見つけ出していく必要があるのではないでしょうか。

wrote by しおちゃんマン

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コメント

尼崎で、少年団活動をしています。息子が指導員をやっています。指導員で、少年団の大きな行事にくるとき、大人がみてとんでもない格好をしてくる指導員がいます。一人一人の意見や重いが大事にされ、仲間意識の強い団の集まりに、どうして自分を誇示する格好でくるのか不思議でした。指導員の学習会に講師で呼ばれた機会に、聞いてみました。「ここでは、どんな格好をしても、みんなは外見で判断しないで、自分を受け止めてくれるから、普段やってみたいと思っているファッションをしてくる。ほかでやったら、あいつはとんでもない不良とレッテルを貼られる。」というのです。
親子関係も、友達関係も、その子の気持ちを受け止めるのではなく、どう見られるか、いつも相手の反応を気にして仮面の自分を親も子も演出して生きていないでしょうか。春の風少年団の父母会が指導員の旅費を捻出するために、度々バザーをしているのですが、大人が楽しんでいるといっていました。流れ星少年団の父母会で、団会の時のお茶菓子を指導員が持ってきていたけど、どうするかという話で、軽い話と思っていたのが、意見続出、すごくもめて次回持ち越しになったけど、いいたいことがいえてよかったといっていました。そういう本音で語る場が、大人も子供も必要ではないでしょうか。

投稿者 中村治子 : 2004年12月05日 13:57

>中村治子さん

コメントありがとうございました。

私たち大人が、子どもたちと真摯に向き合い、対話をしていくことって大切ですよね。もしかしたら、大人が子どもに「本音で話してほしい」と願っているように、子どもも大人に同じ思いを持っているのかもしれません。

大人はいろいろなしがらみがありますから、すべて本音で、というわけにはいかないのだとは思いますが、少なくとも真摯に、真正面から対話を重ねていくことの大切さを感じました。

今後とも、よろしくお願いいたします。

投稿者 しおちゃんマン : 2004年12月06日 20:12

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