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2004年11月24日

「正」で数える由来

算数の「表とグラフ」の学習で、数を集計するときには「正」という字を使うことを勉強しました。ところでこの「正」という字はいったい何者なのでしょうね。ということで、調べてみました。

「正」で数えるのは日本だけでなく、中国や韓国も同じだそうです。ちなみに、ミャンマーの人たちは4本縦の棒を引いてから(「 l l l l 」)、その4本に斜めの線を引き5と数えるそうです。フィリピン、フランス、アメリカ、ベトナムの人たちもそっちを使うということでした。いずれにしても、5を単位にしているのはおもしろいですね。

なぜ「正」なのかという問題ですが、どうやら江戸時代は「玉」の字を使っていたそうです。ということは、明治時代ころから「正」を使い始めたことが推測されます。

このやり方は、やはり発祥は中国で、昔「戯院」(劇場)の記帳係が付けた「水牌貝長」に由来するそうです。

当時の劇場には切符などなく、「案目」(座席の世話係)が入口で客引きをし、5人入ると記帳係が「水牌貝長」(黒板のようなもの)に「正」の字を書き付けました。

そして、その案目が名前を併記しておき、しばらくして案目が計算をしてお金の回収しました。そして芝居がはけたときにはきっちり帳尻があっていたということです。

この方法は「戯院」で切符制が実施されるようになって無くなりましたが、簡単で分かりやすく、大勢の人が監督しやすい記数方法として民間で流行し、後に選挙などで使われるようになったそうです。

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