TV番組の取材
昨日の夕方、テレコムスタッフというテレビ番組を作る会社から取材を受けました。
テレビ朝日系で、9月21日(火)19:00~「先生教えてください-3」という番組をやるので、そのための取材だということでした。
以前日記にも書いたように、私は前にテレビに出て失敗した経験があるので、もう二度とテレビには出ないと心に決めていました。ゆえにメールで番組への出演依頼が他にもあったのですが、断ったり無視したりしてきました。
しかし今回は、自宅に直接電話があったり、私の自宅のそばまで来てくれたり、出演はせずに話だけということを条件に取材を受けました。場所は、以前このblogでも紹介した「木之花茶館」です。
取材内容は、「子どもの個性尊重」ということについていろいろ意見を聞きたいという趣旨のようでした。
さて、今の子どもたちの「個性」は尊重されているのでしょうか?「個性」の成長は保障されているのでしょうか?もしかしたら「それがあなたの個性です」と最初から決めつけられて、選別されてしまってはいないでしょうか?あるいは、「自ら選んだ」と思えるように、しくまれてしまってはいないでしょうか?
個性は仲間との関わりで自分で気付いたり発見したりしていくものです。しかし日本の「学校制度の過度に競争的な性格」の中で、子どもたちは仲間と交わる力を年々失ってきています。
そして、この「競争的な学校」の中で生きていくのに、「自己負担・自己責任」が強いられ、とりわけ「競争」に不利な位置にいる階層やマイノリティーグループの学習権の実質は切り下げられ、親も子どももストレスを感じながら追いつめられています。
そのような現状の中で、「友だちと仲のいい関係を維持していくことが疲れる」とつぶやく子どもたちの声があります。「友だち」と「上手」に「偽装」してつきあうことができずにできずにトラブルを繰り返す子どもたちの現状があります。
一方現場では、学校選択制時代の中で目先の「成果」を基準にした「人事考課」(教師評価)によって、共同的な実践が摘み取られたり、「説明責任」を果たすための多忙化の中で、子どもたちを「リアル」に見ていく余裕のなくなった教師の姿があります。
こうしした現状の中で私たちが大切にしていきたい実践課題はなんなのでしょうか?
それは、教室の実践や子どもたちの現状を保護者に開きつつ、一緒になって教育活動を進めていくことだと考えています。実はこれは一番難しくて、一番大切なことではないでしょうか。
「一緒になって」ということは、教師が教師としての専門的な役割を放棄するということではありません。それぞれがそれぞれの役割を果たしつつ対話を重ね、補えるところを補い、支援できることを支援し合い、真に共同的な学校づくりを進めていくことだと考えています。
以上、具体的な事例をあげながら、1時間半の取材を終えました。
※参考「全国生活指導研究協議会第46回大会基調提案」「同、大会紀要」
wrote by しおちゃんマン
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